マイナンバー法案

マイナンバー法は正式には、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(案)」といい、平成24年2月14日に国会に提出されました。

今までは税金は税務署が管理し、社会保険料は社会保険事務所(自治体)が管理していました。それを個人個人にマイナンバーを付すことにより一体管理をしようとするものです。

マイナンバー法の所轄は内閣府、個人カードの所轄は総務省、法人番号の通知等の所轄は国税庁となります。

導入までのスケジュールは、
2014年6月に住民基本台帳ネットワークシステムの住民票コードを変換してマイナンバーを定めます。
2015年1月からは税(税務申告書・法定調書)社会保障(年金照会・相談)防災(要援護者リスト)の各分野の利用が始まります。
2016年1月からは国の機関の間での連帯が始まり7月を目途に地方公共団体と連帯し本来の機能を発揮する環境が整うことになります。

マイナンバーを導入すると国などは個人の管理が楽になりますが、個人情報が一元管理されることによる不安もありますね。

ワールドカフェ

カテゴリーMBAでは、ビジネススクールで習った手法などを中心にお話ししていました。今回はちょっと目線を変えて卓上の理論ではなく、最近私が体験したことについてお話します。初めてのことでしたのでとても新鮮で新たなニッチ戦略を思わせる出来事でした。

先日happyという映画(2012年5月21日カテゴリー映画のブログ参照)を観に行きました。映画好きな友達に誘われて渋谷にある小さなミニシアターで観ました。終わったあとにトークショーがあるというので折角だからと思い残りました。

お話をする人が出てきて「今からワールドカフェをやります。ワールドカフェを知らない人?」私は手を挙げました。多くの人が手を挙げていました。要は少人数のグループを作りこの映画についての気付きなどを共有しようというもので、映画から感じたキーワードを1グループ毎に発表するというものです。近くに座っていた人を中心に6人のグループを作り、意味も分からずじゃんけんをし、私は勝ってしまいました。そうグループ長になったのです。

ビジネススクールでディスカッションをするのは慣れていたので、その時を思い出し短時間(17分)で自分たちのチームのキーワードを探します。

短時間でしたが、充実したものでした。セミナーや映画を観た後は、終わってから1時間以内にその内容について、他の人とディスカッションするとセミナーの内容や映画の内容が定着するというのを聞いたことがあります。それを実践させる場所でした。自分がどう感じたかをこころの中だけではなく言葉にする。そして他人はどう感じたのかを聞く。単純な作業ですが、セミナーや映画を観た後には非常に効果的だと思いました。

小さな映画館で行われるこの差別化は、中小企業が見習うべきエッセンスが詰まっていました。大きい映画館では到底できないニッチ戦略です。また、興味ある映画の時に参加したいと思いました。

happy-幸せを探すあなたへ

幸せとは何かということを様々な方向から検証した映画です。ドキュメンタリーな画像と様々な分野の専門家が「幸せを感じるための説」を展開しています。不幸が測れるのだから幸せも測れるのではないか。それをどう測定するかというところから始まります。

興味深かったのは、幸せの尺度は50%が遺伝的要素(一卵性双生児は同じ感覚例えばポジティブ思考であったり、ネガティブ思考であることが同じ場合が多い)で10%が意外だと思われるかもしれないが外部環境要因(例えば、収入であったり地位であったり容姿の良さであったり)で残りの40%は簡単に言えば心の問題だというのです。

人は幸せを外部環境要因のせいにすることが多いのですが、ここ数十年の統計をとると収入は2倍以上になっているのに、幸せだと感じている人の割合は今も昔も変わらないとのことです。つまり、外部環境要因が重要なのではなく、残りの40%を鍛えることができれば誰もが幸せを感じることができるのです。

そのためには何をするか。生活に少し刺激を与えると良いとの事で、いつも走っているマラソンコースを違う道を走ってみることでもいいそうです。フローの状態(人間がそのときしていることに完全に浸り、精力的に集中している感覚―wikipediaより)を生活に与えると幸せだと感じる時間が増えるといいます。フローの状態をつくるのに一番鍛えられるのが、瞑想で禅やヨガが手っ取り早いやり方です。

反省日記ではなく良いこと日記をつけることも有効で、自分が他人のためにその日に何をやったかを日記に書くというものです。例えば道のごみをゴミ箱に捨てたでもいいし、他人の時間制パーキングにお金を入れたでもいい。自分が他人にしてあげたことを書くだけで、そのような行為を意識的にすることができるようになり、その日記を書く前と書き続けた後では幸せだと感じる比率が倍増したそうです。

その他にも様々なメッセージがこの映画には隠れています。私が一番印象に残ったのは、「自分にないものを他から求めるのではなく、自分が他人に何を与えられるかを考え、実行することが幸せになるポイント」ということでした。この気持ちの切り替えをすることが幸せになるための最大な事なんだと気付かされました。確かにないものを追い求めていてはキリがありません。限りなくその上があるからです。それより心の矛先を180度変え自分の持っている資源で他人に何をしてあげられるかということを考えた方が心が温かくなります。

心からこの映画に出会えたことに感謝します。

医療法人の役員と営利法人の役職員の兼務

株式会社などの営利法人が医療法人を設立することは実質的に株式会社に医療を解禁することになるから、日本の医療では禁止されています。

このことについては賛否両論ありますが、厚生労働省の立場としては、株式会社が参入すると儲け主義にはしりアメリカの医療のように貧乏な人が受診できなくなる可能性がある。(これは社会保険診療報酬制度が崩壊し自由診療でしか受けられなることも示唆しています)日本では医療は社会保険診療報酬で行っているのである程度の規制が必要だというものです。

従って、営利法人の役職員が医療法人の役員(理事など)になることにあまり良い顔はしませんでした。しかし、医療法人に再生が必要な場合など一定の場合には仕方ない事例が続発しました。そこで今まであやふやであった兼任について、平成24年4月17日に3月末日付けで厚生労働省のホームページで明確化されました。詳しくは下記を参照して下さい。 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/igyou/dl/midashi_shinkyu120330b.pdf

結婚のずっと前



私の知り合いの人はこの本を見てびっくりするでしょう。私らしくないからです。そう、この本は頂き物なのです。
きれいな表紙とそれぞれのページにも小さな写真が付いていて、宝箱のような本です。小説というより詩集で、短い文章で的を射たポエムのような構成です。

気にいったものを何点か紹介します。

凜とひとりになれる って 強さ その強さに ひとは 惹かれるんだと思う

辛い時って、実はすごく貴重 一番色んな事を吸収してる きっと心が(スポンジみたいにふわふわな)状態なんだよね

まわり道をたくさんしなさい あなたが尊敬する素敵な人は 何かを簡単に やり遂げたわけじゃないでしょう?

失敗したり 間違えたり 正しくないとわかっても 気持が止められなかったり まわり道したり でも その時々で それでも誠実であろうと もがいているのが 大事なんだと思う

認定NPO法人制度

NPO法人(特定非営利活動法人)は聞いたことがあるのではないでしょうか。NPO法人はNPO法に基づき、都道府県や政令指定都市の認証を受けて法人格を取得した法人です。現在数は4万を超えています。

それでは認定NPO法人とは何でしょう?2001年に制定された法人でNPO法人より社会信頼度が高く、税制優遇を受けたNPO法人がバージョンアップした法人が認定NPO法人です。NPO法人に寄付しても税務上寄付金控除にならないことが多いですが、認定NPO法人に寄付すると寄付した側が税額控除を受けることができるので、寄付金が受けやすくなります。

認定NPO法人になるための要件は次の8つです。
①パブリックサポートテスト(PST)をクリアしていること。
②活動のメインが共益的な活動でないこと。
③組織運営等が適正であること。
④事業活動について一定の要件を満たしていること。
⑤情報公開が適正であること。
⑥事業報告書等を所轄庁に提出していること。
⑦法令違反等がないこと。
⑧設立から1年を超えていること。

認定NPO法人についてはこちらから
https://www.npo-homepage.go.jp/support/nintei.html

MBA(奨学金について)

明治大学は奨学金が充実しています。私が頂いた奨学金を中心にご紹介します。

給付奨学金は入学時の試験結果で良かった人にあげるものです。私の場合、合格通知書と一緒に「あなたは入学時試験の結果上位15人以内に入っていますので、給付奨学金をもらうことができます。是非明治大学にきて下さい」のような手紙が入っていました。→かなり砕けて言いましたが実際はもっとちゃんとした表現です。

1年時は申請すれば貰う事ができ、2年時は1年時の成績がGP(グレード・ポイント)3.0以上であれば、引き続き貰う事ができます。学年で15人頂くことができますが、私の学年で2年時に脱落したのは2名でした。GPはS4点 A3点 B2点 C1点 F(59点以下)0点 T(未受験)0点 でカウントされ平均が出されます。FやTを取ってしまうとGP3.0以上をキープするのはかなり厳しくなるので、課題や試験は必ず受ける必要があります。

校友会奨学金はある日突然、大学から手紙が着て知った奨学金です。何やらお金を貰えるようだったので、事務局に主旨をうかがったところ1年生は、1年生の前期の成績で貰える人が決定し、2年生は1年生の後期と2年生の前期の成績で貰える人が決定するとのことでした。2学年で14名貰える(ホームページに記載してありました)みたいなので1学年換算だと7名ですね。これは純粋に成績が良ければ貰える奨学金です。給付奨学金はある意味、運もあるような気がしますが、校友会奨学金は価値のある奨学金ではないでしょうか。給付奨学金と校友会奨学金は誰が貰っているのかは開示されない(学生番号開示)ですが、奨学金申請書を事務局に提出するときに鉢合わせして知ることがあります。

その他にみずほ奨学金という企業奨学金があります。これは1年時の成績や行いなどで決まるらしく、2年生になったときに氏名が張り出されます。しかし、給付奨学金を貰っている人は対象外となります。10万円貰えますがこちらも返還不要です。このように明治大学には所得制限なし、返還不要奨学金が3種類あります。

また、貸費奨学金(返還必要ですが無利子の奨学金)や日本学生支援機構(旧日本育英会)の無利子または低利子の奨学金もあります。

奨学金制度をうまく利用してMBAを取得するというのはどうでしょう?頑張ってお金を貰えるなんて最高ですよね。