ザ・ゴール


製造業でA機械→B機械→C機械という工程を通じて製品が完成されるとします。各機械にはそれぞれaさん、bさん、cさんが張り付いて作業をしています。1時間あたりの生産能力はA機械が80個、B機械が50個、C機械が70個です。この度、社長が従業員に向けて、「最近、作業員の怠け癖が目立ってきて生産量が下がっている。みんな気を引き締めて頑張るように」とはっぱをかけました。従業員aさん、bさん、cさんも気を引き締めなおし、1時間当たりの生産量のMAXである80個、50個、70個を作ることに成功しました。この企業はどうなるでしょう?

みんなが頑張ったおかけで生産量があがり安泰となる。---はずれです---

B機械の直前に在庫の山(ボトルネックといいます)が溜まり、経営が悪化する。このことを分かりやすく教えてくれるのが「ザ・ゴール」です。この場合、1時間あたりMAXで作れるのは一番生産量が少ないB機械です。つまり、B機械のMAXの生産量に合わせA機械を扱うaさんは適当に手を抜かなければならないのです。つまりB機械はフル稼働でそれ以外はB機械に合わせなくてはいけません。B機械は50個しか作れないのにA機械で80個作り続けたらB機械の手前に在庫の山ができて経営は悪化します。

このような制約条件を見つけ経営をすることが大事だということが良く分かる本です。520ページにも及ぶ大作ですが、面白く一気に読むことができます。

経営の質を高める8つの基準


今回は本の内容をマインドマップで記録してみました。

8つの基準とは、1.経営幹部のリーダーシップ 2.経営における社会的責任 3.顧客・市場の理解と対応 4.戦略の策定と展開 5.個人と組織の能力向上 6.価値創造のプロセス 7.情報マネジメント 8.活動結果、です。

それぞれ、大事な観点ですが、この8つの基準を高めることによって企業価値や経営の質が高まるというものです。8つのカテゴリーは独自の視点がありますが、8つは独立して存在するのではなく、それぞれが接点を持って複雑に絡み合っています。

どのカテゴリーでも共通して言えることは、1.目標や理想を持つ→2.実行する→3.問題点を把握する→4.結果を検証する→5.改善する→6.さらに改善した内容で実行する、ということです。いわゆるPDCAサイクルを繰り返し、理想に近づけるということをより具体的に8つの視点から検討しています。