免疫細胞治療



免疫細胞療法をご存じだろうか?私も5年前くらいまで知りませんでしたが、この治療に関連する顧問先もあることから知りました。

がんは有名な病気ですが、そもそも何故がんになるのでしょう。この本によると人間の体は60兆個の細胞からなっていて、常にその細胞が分裂と増殖を繰り返しています。あるとき遺伝子に何らかの異常(タバコや科学物質、自然界に普通に発生する放射能が原因になったりする)が起こり、突然変異が起こり細胞は死なずにとめどもなく分裂を繰り返すこの死なない細胞ががん細胞です。

がん細胞は健康な人でも1日に5000個もできますが、免疫細胞(リンパ球)が攻撃して死滅させています。しかし、免疫細胞が弱くなるとこれを死滅させることができなくなり、がんになってしまうのです。ですから、がんは一種の体の老化とも言われています。日本人は世界一平均寿命が長い国ですから、がんで亡くなる人も多いのです。

がんの三大治療は、外科手術と放射線治療と抗がん剤治療ですが、自分の免疫細胞自体を強くしていく最新医療が免疫細胞療法です。その免疫細胞治療について詳しく書かれているのがこの本です。がん専門医19人が事例などを用い分かりやすく説明しています。医療って常に進歩しているのですね。