賃金構造基本統計調査(平成23年)

厚生労働省では、毎年労働者の雇用形態、就業形態、職種、性別、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別に調査を実施しています。今回は性別・学歴によって初任給がどのように違うのかに焦点をあてて考察してみようと思います。

平成23年の初任給を高校卒以上の学歴別にみると、以下のとおりになっています。
男女計 大学院修士課程修了 234.5千円 (対前年増減率 4.7%)
大学卒 202.0千円 (   〃 2.3%)
高専・短大卒 172.5千円 (   〃 1.3%)
高校卒 156.5千円 (   〃 -0.8%)

男性 大学院修士課程修了 233.9千円 (対前年増減率 4.2%)
大学卒 205.0千円 (   〃 2.3%)
高専・短大卒 175.5千円 (   〃 1.1%)
高校卒 159.4千円 (   〃 -0.8%)

女性 大学院修士課程修了 237.3千円 (対前年増減率 7.3%)
大学卒 197.9千円 (   〃 2.3%)
高専・短大卒 170.5千円 (   〃 1.4%)
高校卒 151.8千円 (   〃 -0.9%)

参考ホームページ↓
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/11/01.html

これらをみると学歴が高いほど初任給が高くなっていて、大学までの学歴では男性の方が初任給が高いが、大学院修士課程修了になると、女性の方が初任給が高くなるという点です。専門性を備えた人材を厚遇し、即戦力としての働きに期待する企業の姿勢が見て取れます。しかも、女性の大学院卒は少ない(私が通っていた時も80人中女性は18人でした)ことから、女性にとっては、学歴が高い方が有利といえるでしょう。