MBA

2009年4月から2011年3月までの2年間、明治大学大学院グローバルビジネス研究科グローバルビジネス専攻(MBA)に通学しました。通学と言っても仕事をしていましたから、平日夜と土曜日全日です。

MBAは日本語では経営学修士とか経営管理学修士などと呼ばれます。ビジネススクールとも言われています。MBAは以前は海外の大学に留学しなければ取得できませんでしたが、ここ10年位で国内でも、かつ、働いていても取得できるようになりました。私も明治MBAでは6期生なので、今年の春明治MBAに入学する人は9期生ですね。

何故MBA?というと、いずれは独立したかったからです。私は最初は簿記検定から始まり、税理士試験、CFPと少しずつ関連する資格を取ってきましたが、MBAを取得することは、自分のためにも顧客のためにも役立つと思ったからです。私は法学部出身なので経営学を学問として学んだことはありません。実務のみです。しかし、税理士試験を通して、学問と実務を両方学ぶことが何よりも宝になると思いました。そこで一大奮起して、通おうと思ったのです。学問だけでも駄目、実務だけでも弱いのです。強くなりたかった。。。それだけです。

MBA取得するのを批判する実務家もいます。MBA取得者の一部は学問だけの頭でっかちな理屈だけで何もかも解決しようとするからだと思います。明治にはMBA理論を振りかざした発言をすると叱る先生もいました。実務は必ず理論どおりにはいかないのです。とても刺激を受けました。また、私の指導教授は実務家(大企業のCFO)をしていましたが、理論と実務のバランスの取れた教授でアカウンティング(管理会計中心)だけではなくマネジメントにも長けた教授でした。先日お会いした時に「統計は有用だけど、それを信じ込んではいけない。統計はあくまでも過去の実績であって未来の指針ではない。現在はリーマンショックや東日本大震災など、過去の統計だけでは計り知れない未曾有な事柄が続発する世の中になってきた。過去に常識だったことはもはや時代遅れである。」と仰っていました。そう、理論を知った上で実務にどう応用するかが最も重要なことなんだと思ったわけです。

その道のプロと言われる先生から学び、このような指導教授に巡り合えたのも、素晴らしい学友(基本大金をはたいて遊ぶ時間も惜しんでビジネススクールに通おうと思う人は意識や志が高い人たちです)と出会えたことは、今となってはお金では代えられない価値なんだと思います。