任せる技術



タイトルを聞いてドキっとした方多いのではないでしょうか?私もそうですが、中小企業の社長や医療法人の理事長など、仕事を他の人に任せられない人が多いです。なぜなら、自分でやった方が早くて確実。教えるのはとても労力がいる。自分が思ったような結果にならない事が多い。やらせるには、まだ早い。など、理由付けはいくらでもあります。そう。任せられるのは技術なのです。任せられないのは技術がないから・・・自分を含めて反省です。この本の中で特に心に響いたものをいくつか紹介します。

1.無理を承知で任せる・・・できるようになってから任せるのではなく、任せるからできるようになると考える。
2.作業でなく責任を任せる・・・ 人は責任を負い、責任を果たすことで成長する。だからといって放ったらかしにしてはいけない。
3.任せると伝える・・・任せるといって自分流を押し付けてはいけない。任せると言う事は自分と違うやり方も受け入れるということ。
4.自分に矢印を向けるように指導する・・・「目標達成ができないのは不景気のせい」「期限内に提出できないのは仕事量が多いから」「チーム達成率が低いのは人事部が人員を補充してくれないから」このようにすべては相手が悪いと思っている人は成長しない。問題をすべて他人のせいにすることで自己正当化するようにさせてはいけない。問題は全て自分が変わる必要があるということを理解させる。
5.口出しを我慢する・・・これはかなり根気がいることですが、じっとこらえて我慢する。魚を与えるのではなく取り方を教えるということ。
6.定期的なコミュニケーション・・・上司からレベルの高い仕事を任されてストレスにさいなまれている部下にはどうしたら良いだろうか。技術的なアドバイス?励まし?叱責?そうではなく、この本では存在承認(アクノリッジメント)が必要だと言っています。達成したら誉める、しなければ誉めないという成果承認だけではなく、存在を認めて見守っているということを言葉で表すということです。これって、映画のカテゴリー「インビクタス 負けざる者たち」2010.3.23ブログのネルソン・マンダラ大統領の手法だと思いました。
7.スーパーマンを作ろうとするな・・・任せたいけど任せられる部下がいないよ。と嘆くのではなく、組合せのマッチングをうまく利用する。

任せる技術・・・必要ですね。。