プロフェッショナルの条件


ドラッカーが、人はどうやって成果をあげ、貢献し、自己実現していくかを自らの経験を基に書かれています。
その中で印象に残ったものをいくつか紹介します。

「成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。企業や政府機関で働いていようと、病院の理事長や大学の学長であろうと、まったく同じである。私の知るかぎり、知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、そのような習慣的な力に欠ける人は成果をあげることができなかった」

この習慣的な力というのは、前回のカテゴリー<本>で紹介した7つの習慣の時間管理の第2領域とリンクするすると感じました。

ドラッカーが大学生の時にヴェルディのオペラを聴いて、信じがたい力強さで人生の喜びを歌いあげるオペラに衝撃を覚え、作曲家ヴェルディについて調べました。その時、80歳のヴェルディはすでにワーグナーと肩を並べる身でありながら、なぜ並はずれて難しいオペラをもう一曲取り組んだのかとの問いにヴェルディは「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」と答えました。その時、ドラッカーは、一生の仕事が何になろうとも、ヴェルディのその言葉を道しるべにしようと決意したという。そのとき、いつまでも諦めずに、目標とビジョンをもって自分の道を歩き続けよう、失敗し続けるに違いなくとも完全を求めていこうと決心したといいます。

成長って、外面ではなく、常に内側に潜んでいるものだと感じました。こういうことが一生成長するということなんじゃないでしょうか・・・