インセプション

インセプションは、日頃人々の夢の中に入り込みアイディアを盗む仕事をしている主人公が、今回は夢の中に入り込み潜在意識の中に、ある感情を植え付ける(インセプション)するという話です。

無形資産が重要視される現在に無形資産のあり方を考えさせる映画かと思いましたが、想像とは違うものでした。

この映画を観て思ったことは、現実と夢って何が違うんだろうと説いた時、
1.現実では登場人物全てにその時起こったことが記憶として残るけど、夢は見た人の一方的な記憶にしかならない。
2.夢で死んだり怪我しても、現実では死んだり怪我しない。

ということが私が感じたことでしたが、この映画は夢を何人かで共有できます。その場にいた人の記憶として残ります。

上記2はこの映画の中でも同じで、夢の中で死んだり怪我しても現実では死んだりしませんが、上記1は映画では全く違います。

夢の共有がもしできたら・・・それは現実と何ら変わりがないんじゃないかとさえ思いました。不思議な感覚の映画でした。現実の世界でも夢のような出来事ってありますよね。それが夢でないと確証できるのは、他の登場人物が同じ記憶を共有するからでその保証がなければ、夢のような出来事も夢と同じになってしまいます。そうすると、夢と現実がごっちゃになって訳の分からないことになってしまうのです。

やはり、睡眠中の夢は夢のままの方がいいですね。希望としての夢は叶った方がいいですが・・・