ビジネス・ゲーム



この本は、「誰も教えてくれなかった女性の働き方」という副題がついています。一般的に仕事としての社会は男社会です。多くの女性は学生時代と社会に出てからの女性の立場の違いに驚き、そして戸惑うことでしょう。私も一番最初に就職したのが銀行でしたから、体験してみて初めて社会は男社会なのだ。と思いました。

そんな、男社会で女性が勝ち残っていくルールみたいなものが書かれたのがこの本です。私は早くに男社会に見切りをつけて、男女隔たりの無い国家試験の道に進みましたが、一般の組織で上まで上がっていく女性はある意味、男性以上に努力していることが分かりました。

あぁ。確かにと頷く部分も多い本です。女性、特に若い女性に読んで頂きたい本です。

特に印象に残っている部分は、ビジネスはスポーツに似ているという部分です。その理由は

①ほとんどの場合がチームで行われる。
②チームのメンバーは原則的に志願した者から採用している。
③チームの中で認められるためには必要な技術や能力を持っていなくてはならない。
④能力のあるメンバーは良い条件でトレーニングを受けたりできるが、期待された技量がなければ他の選手と交代させられる。
⑤チームの目標は「勝つこと」に集約される。

本当だ。スポーツと会社組織はとても似ています。チームスポーツの経験を持つ人の方が組織では、経験がある分有利だということです。(男性の方が女性よりその割合が大きい)私は小学生と中学生のときにバスケットボール部に所属していましたので、何となくこの感覚は分かりました。自分が気が付かなかった男社会のルールみたいなものが分かる本です。