EBITDA(キャッシュ利益)

日常会話では税理士でさえあまり使わないEBITDAですが、大学院の時は頻繁に授業に出てきました。まず、読み方ですが、M&Aの授業(M&A専門の会社の社長が講師でした)では「エビター」と言っていました。財務分析の授業(コンサルタント会社の経営者が講師でした)では「イービットディーエー」と言っていました。そしてキャッシュフロー会計の専門の教授の授業では「イービットダー」と言っていて、学ぶ立場から言うとどれが本当なんだ!と迷いましたが、どれでも実務で使われている言葉のようです。日本語ではそんな感じで色々呼ばれていますが、すべてEBITDAのことです。

EBITDAとは、税引前当期利益+特別損益+支払利息+減価償却費のことでEBITDAは財務分析や企業価値算定の時によく用いられます。キャッシュ利益とも呼ばれています。固定資産が多く減価償却費が大きい組織は利益があまりでませんが、キャッシュ利益で見ると結構良いという場合があります。また、M&Aなどで企業を買収する場合などもキャッシュで考えて利益になるかという点を重要視します。ですからキャッシュ利益がM&Aや企業評価の際、または国際間企業分析の際、多く用いられるのですね。