ふるさとチョイス

先日、カンブリア宮殿で、ふるさと納税の検索サイト「ふるさとチョイス」を作った株式会社トラストバンクの社長の須永珠代さんがゲストで出ていました。彼女は就職氷河期に50社以上の会社の応募に落ち続け、派遣社員をしばらくやって、その後残業時間250時間というIT企業で働き、結婚紹介所でも働いていたそうです。結婚紹介状では男性顧客の模擬デートの相手役として指導したりしています。そして38歳でふるさとチョイスの運営会社であるトラストバンクを設立します。

様々な仕事をやっていますが、ふるさとチョイスを設立したとき、過去の経験が大いに役立ったと言っていました。IT企業では毎日深夜まで仕事でタクシーで家に帰り、タクシー代だけで給与がなくなるという生活でしたが、それでもそれだけ多くのサイトを作り、経験したことが「ふるさとチョイス」の作成に役立ったのだと思います。そして、結婚紹介所の男性の見合い役の仕事も女性はどうやったら喜ぶのか。相手に好感を持ってもらえる行動とはどういうことか。相手は何を求めているのかという事が分かっていないと、仕事はできません。

そういう面からも「ふるさと納税」という制度は国が作った制度ですが、納税者には分かりづらくどうやったら良いのか。ということに応えたサイトだと思います。ふるさと納税が出来た当初2008年から2010年までは利用者は33,000人程度でした。ところが2011年には741,667人 2015年には1,298,719人もの人が利用しています。それも「ふるさとチョイス」をはじめインターネットでの申し込みサイトが増えたことに起因するのではないでしょうか?

ここから分かることは、過去の仕事は未来の仕事に何らかのためになるという事です。未来は何が起こるか分からない。今頑張れば将来何があるか分かりませんね。