軍艦島(端島hashima)

冬休みに、2015年に世界遺産となった軍艦島に行ってきました。軍艦島は島を海から見るとその姿が軍艦に似ていることから軍艦島という名前で知られるようになりましたが、正式名称は端島です。

明治時代に端島での炭鉱が始まりました。明治23年に所有権が三菱財閥に移りその後100年以上にわたり三菱財閥の私有地になり炭鉱産業が発展しました。昭和35年にはこの島に5000人以上の人が住み、人口密度は世界ナンバーワン、大正5年には日本初の鉄筋コンクリート造りの集合住宅が建設されました。この島の中に、神社・小学校などの教育機関・病院・スーパー・パチンコなどの娯楽設備まであり、当時としては日本で一番進んだ町でした。日本全国テレビ普及率が10%の時代にも軍艦島のテレビ普及率はほぼ100%の最先端の島だったのです。政府のエネルギー政策が石炭から石油に代わり昭和49年閉山しました。

現在は廃墟です。バイオハザードの舞台になりそうなほどの・・・この光と影を目の当たりにして私の頭の中には、何故か平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声~」というフレーズが鳴り響きました。産業の変化はもの凄いものですね。皆さんはあと12年後に訪れる第四次産業革命の心の準備できていますか?