資格の変革

私は税理士会豊島支部の法対策部に所属しているので、様々な情報が早く入ってきて検討などをする機会に恵まれるのですが、同時に他の部からのアンケートに答える機会などもあります。先日、広報の方から税理士試験受験者が減っている理由は何だと思うか?のようなアンケートが来て、選択の部分に税理士試験が難しすぎるからのような解答がありました。そりゃ税理士資格を5科目とも試験合格するには途方もないエネルギーと根性を要しますが、本質的な部分はそれではないと思います。

ずばり、資格に将来性を感じないから・・・だと思います。士業と呼ばれる仕事は一昔前は花形でしたが、今や人数が多くなり価格下落がおこっています。インターネットによってある程度の情報は得られるし、無料相談を行う事業所も増えました。昔は顧問料などを見ても従業員の一員のような顧問料で社員旅行などにも同行し、忘年会にも同行するという時代でしたが、今はそうではありません。

どんなに難しい試験でも職業が魅力的なら挑戦者は減らないはずです。ただ、電子申告が進む今の時代に税務申告や会計代行を行う仕事では魅力を感じられないのは当然です。AIの能力には勝てないのですから・・・ですからもっと税理士がやるべき仕事を変革していく必要があると思います。会計入力や税務申告だけしている税理士ではダメです。もっと経営そのものに参画していくべきなのです。会社にとってかゆいところに手が届くそんな存在を目指す時が来たと思います。