サンリオピューロランド

サンリオピューロランドは1990年にサンリオのキャラクターをメインにしたレジャーランドとして開園しました。初年度は入場者数は183万人でしたが、年々減少し20年後には約半分になりました。2014年に初の女性館長として就任したのが小巻亜矢氏です。小巻氏は様々な改革をして2017年には開業当初の180万人まで回復しました。彼女はどうやってV字回復を成し遂げたのか?

まずターゲットを変えました。子供から大人へです。ミュージカルを今までの子供向けのサンリオキャラクターが登場するものから、イケメン俳優メインの2.5次元ミュージカルなどにしました。パレードもエンターテーメント的な大人向けにしました。施設に書かれているキャラクターの絵も輪郭部分をなくすことによって子供っぽさを無くし、より立体的に大人好みにしました。女性ならではの細かい発想です。

それから従業員の意識を変えました。東大大学院で学んだ心理学を駆使して従業員教育を充実させたのです。ものを褒める練習で観察力を高め、従業員のトイレなども女優ライトなどを設置し働く環境もアップ、従業員のモチベーションがあがることにより顧客満足度もアップしています。

そしてインバウンド対策。中国などでは日本のキティちゃんがブームです。中国人向けの電子決済サービスのアリペイをどこよりも先に導入しました。さらに海外向けのサイトもリニューアルし、スマートフォン専用サイトも充実させました。また、中国語だけではなく英語、韓国語、タイ語にも対応しています。過去5年でインバウンド客が2倍にまでなりました。サンリオピューロランドがこれからどれだけ伸びるのか楽しみですね。