新・北斎展

只今、六本木ヒルズ52階の森アーツセンターギャラリーで北斎の展示会が開催されています。休日に行ったのでそりゃあ混んでいました。入口で40分待ちと言われたものの実際は80分待ちでした。もちろん北斎の作品は全国に散らばっていて、それを各地から寄せ集めて(借りてきて)の開催です。島根県立美術館や日本浮世絵博物館、ベルギー王立美術歴史博物館、メトロポリタン美術館やボストン美術館やその他全国各地から借りています。その数何と479作品。

途中椅子などもあり、もうそろそろ終わりかなと思ってリストを観たらまだ5分の3程度しかみていなかったという。何しろよくぞここまで集めたな。という感じでした。ホームページを見ると「果てしない北斎ワールドにようこそ」とあります。まさしく果てしなかった。。ピカソもそうであるように画風や作品が年代によって少しずつ違っていて、また名前も少しずつ変えたりしているので、春郎期/宗理期/葛飾北斎期/戴斗期/為一期/画狂老人卍期に分かれて展示してあります。

そして最後に「雨中の虎図」と「雲龍図」の掛け軸が圧倒的存在感で展示してあります。実はこの「雨中の虎図」は太田記念美術館から、「雲龍図」はギメ美術館から借りてきたものですが、その2つの作品は、サイズもほぼ同じで、表装や落款(九十老人卍筆)も全く同じものでした。これを二つ並べてみると龍は天から、虎は地から向き合っています。北斎晩年の集大成の作品が日本とフランスに離れ離れに存在していたのです。まぁ兎に角凄いので1度観に行くことをお勧めします。