仮想通貨の税務

仮想通貨から生じる所得は原則として雑所得になるというのは、以前お話したと思います。例えば760,000円で4BTCを購入したとします。その後2BTCを430,000円で現金に換えた場合の雑所得は、430,000円(収入)-(760,000×2/4購入価格)=50,000円(所得金額)となり雑所得が5万円出たという事になります。

では、残りの2BTCを35XRP(1XRP=12,000円)に変換した場合はどうなるのでしょうか?仮想通貨の種類を換えただけですから所得はかからないと思うかもしれません。ところがこの場合、2BTCを売って35XRPを購入したと考えます。ですから雑所得の金額は、12,000円×35(収入金額)-(760,000円×2/4購入価格)=40,000円(所得金額)となり雑所得が4万円出たという事になります。

つまり、仮想通貨同士の交換を行うとその度に雑所得が生じるという恐ろしい税務です。また税務申告の時に購入価額や売却価額が不明の場合は、仮想通貨交換業者が年間取引報告書を発行してくれますので、手元に無い場合は再発行を依頼します。いつの間にか現金は手にしていないけど知らない間に膨大な雑所得が発生してしまうかもしれません。ご注意あれ!