閉鎖病棟~それぞれの朝~

精神科病院で病棟の出入り口が施錠されていて自由に出入りできない病棟のことを閉鎖病棟と呼んでいます。そこに入っている3人を中心に物語が流れていきます。まず過去に妻と親を殺した罪で死刑執行になったが死ねなかった(執行が失敗した)秀丸さんを笑福亭鶴瓶氏が演じています。そしてサラリーマンだったものの幻聴が聞こえだし突然騒ぎ出すことから入院したチュウさんを綾野剛氏が演じています。それから父親からDVを受けて精神的にやられている女子高生由紀を小松菜奈氏が演じています。

この閉鎖病棟にはその他にも色々な人が入院していて様々な問題を抱えながら生活しています。病院内である事件が起きます。そのことが原因で由紀は失踪します。真実を知ったチュウさんは秀丸さんに相談します。秀丸さんは秀丸さんの命をかけて秀丸さんなりにかたをつけます。秀丸さんは死を覚悟していたので生きる気力がありませんが、チュウさんと由紀はどうしても秀丸さんを助けたいと思います。

チュウさんは、法廷であった秀丸さんに叫びます「僕、あの病院を出たんだよ。秀丸さん僕出たんだよ!」由紀は裁判で証言台に立ちます「秀丸さんに助けられてきました。立ち上がる力を貰いました。」2人の前に進もうとしている姿を目の当たりにして秀丸さんが最後に刑務所のなかで車椅子から必死に立ち上がろうとするシーンで終わります。映画の最初のシーンが衝撃的な死刑執行シーンから始まるのに対して、その終わり方は人の絆を感じずにはいられないラストシーンでした。