強行遠足105キロ

先日、テレビである高校の秋の遠足を紹介していました。それは男子は105キロの道のりを歩いて(又は走って)、完歩(完走)するというもの。女子は確か40キロでした。

女子は頑張ってほしい男子に手作りのお守りを渡します。(無事完歩できますようにという願いを込めて)男子は走ります。途中、足がつってしまったり体調がすぐれなくなり脱落する人も出ます。その中で完走した男子は学校から林檎を1つ貰います。男子はその林檎をお守りをくれた女子に渡します。女子はその林檎でアップルパイを作りその男子と食べます。

なんじゃこれは~まるで何かの漫画を読んでいるかのような実話です。でもそれだけではありませんでした。卒業生たちは道端で走っている在校生に声援や差し入れを渡しています。夜通し歩くので真っ暗で不安にならないように、山の中で卒業生が一晩中ブラスバンドを演奏して応援しています。父兄なども温かいシジミ汁を作って声援を送ります。

何という温かい町なのでしょう。町ぐるみで若き高校生を応援しているのです。朝から泣きそうでした。学校長に「なぜこのような過酷な遠足を続けるのか?」と尋ねたところ、「この辛い経験は、これを乗り越えたことにより今後の自信につながっていく。」と仰っていました。その通り。辛い経験は乗り越えることにより何倍も大きな自分になれるのですね。そして、周りの温かさに支えられて精神的にまだ脆弱な若者でも乗り越えていけるのですね。