沈黙のパレード

今月はこの本を読みました。ガリレオの湯川教授が出てきます。湯川教授と言えば福山雅治氏ですよね。3本指を顔に当てるシーンは有名ですね。今回の小説は登場人物が多く夜な夜な細切れで寝る前に読んでいたので、たまにこれ誰だっけ?となりながらも読み終えました。20年前に起きた殺人事件と今回の殺人事件はとても似ていて同一犯と言われていましたが、犯人と思われる人は20年前も黙秘して充分な証拠があったにも関わらず無罪になりました。今回も捕まりましたが黙秘しています。

残された遺族は出来るなら自分で殺したいとまで思います。2回目に起きた殺人の被害者の街でパレードがあったその日、犯人と思われる人が亡くなります。死体の状況からして通常なら病死とされそうな状態で見つかります。しかし、湯川教授の推理により他殺であるという可能性が出ています。犯人を恨んでいる人は数多く存在します。後半ようやく真相がわかったと思ったらさらに一転します。

その時湯川教授が言います「僕には苦い経験があるんです。以前にも似たようなことがあって愛する女性のためにすべての罪を背負おうとした男がいたんです。でも僕が真相を暴いたためその女性は良心の呵責に耐えられなくなり自首しその男の献身は水泡に帰してしまった。同じようなことはもう繰り返したくない」というような事を言ったのです。あっ!それ容疑者Xの献身じゃない!と興奮しました。東野圭吾ファンなら充分に楽しめる作品で、お勧めです。これもきっと映画化されるんだろうなぁという予感です。