相続税悔しい思い

最近相続の相談に来た方がいました。以前銀行から相続になったら株の評価が高いので大変なことになりますよと言われたそうです。純資産評価で株は約5倍になっています。よくよく聞いたら顧問税理士がいるとの事。えっ顧問税理士がいるならまずは顧問税理士に相談しなよ。と思いつつ相談に乗りました。話を聞くと親族後継者はいるようです。それなら大丈夫!事業承継税制が使えますよ。原則として無税で株を相続できますよ。と話して安心させました。

ところがよくよく聞くと親族が取締役になっていないとの事!え?顧問税理士がいるんでしょ?何故取締役にしていないの?被相続人である社長は70歳を超えていて、奥様・それからお子様2人も一緒に働いています。それなのになぜ1人も取締役にしていないの?

ちょっとというかかなりビックリしました。贈与なら贈与の日において贈与を受ける後継者が3年以上取締役になっていなければいけません。相続なら相続開始の日より前に取締役になっていれば大丈夫でした。これでは事業承継税制が使えません!!!相続は相続が起こってからよりも実はその前に色々対策を打っておかないと本当に大変なことになります。ちょっと財産がある人は事前に専門家に相談に乗ってもらうのがいかに重要かが分かる体験でした。