グローリー~明日への行進~

1964年にノーベル平和賞を受賞したキング牧師のお話です。1862年にリンカーンが奴隷解放宣言をして100年位後のお話です。法律的には、人種的差別はなくなったものの、100年経った1964年でもアメリカでは、まだ黒人に対する差別が根強く残っていました。法律的には黒人にも選挙権があるものの実際には、有権者登録を行わないと選挙権は与えられず、登録しようとすると言いがかりをつけて選挙権を与えていません。黒人に選挙権を与えるように運動をします。キング牧師は非暴力を掲げているので武力は行わず、暴力を振るわれても決して暴力での仕返しはしません。

1965年に南米のセルマから抗議のための行進を決行します。当初600人位でのスタートでしたが、途中で白人警官に妨害されその暴力行為が全米のテレビで流れます(血の日曜日事件)。それに反感を持った白人を含む多くの人々も行進に参加して、政治を動かすというお話です。

世の中を良くするのは政治です。日本人にとっての選挙権の価値よりこの映画での選挙権の価値はくらべものにならないくらい重く、当たり前に与えられている選挙権を命がけで得た人々もいるんだということを実感し、日本中の人々に観せたいと思いました。最近、富裕層を中心に日本を見捨てる動きもありますが、決して努力した人が損をするような世の中にしないためにも、選挙権を行使して日本をよりよくしていきたいとつくづく思いました。