山女日記


この本は字の如く、山に登る女性の物語で短編小説の集合体でありながら、短編どおしの主人公が代わりながら実は繋がっている短編小説です。ある女性は結婚に迷い、ある女性は夫から離婚を言い渡され、またある女性は彼と別れ、ある女性は付き合っている男性も居ず一生独身なのかと思う、ある女性は登山で結婚を決める。周りの環境や年齢などが全然違う女性がそれぞれ何かに迷い自己を見つめなおしたい時に山に登っています。共通点は自己を見つめるという点です。

皆、なんかモヤモヤした気持ちを抱え山に登りますが、山を登り終える頃には、気分もすっきりし自分の生き方の方向性が見えてきます。それほど、山は心を浄化し自己を見つめなおす自然の偉大さを持っているのでしょう。

また、山に登る際の便利グッツなどのこともあり為になります。例えば山でコーヒーを湧かす際、砂糖とミルクを持っていくとかさばるしゴミも出ます。その代用品となるのが練乳で、練乳を入れると砂糖とミルクを両方入れたような感じになるみたいです。ゴミが出ないのがいいそうです。

私は、登山と言えば屋久島と高尾山くらいしかありませんが、山に登りたくなる本でした。