セミナー講師

昨年は全てのセミナー講師の仕事が無くなりましたが、今年は半分くらい戻った感じです。今年初めてのセミナー講師を先週行いました。女子大学で「女性の起業」というテーマと「女性のキャリアと組織」というテーマです。あくまでもゲスト講師なので今回だけ2コマの授業内でのセミナーです。その中でジェンダーギャップ指数のお話もして最近情報を確認した時に唖然としました。2021年は156ヵ国中120位でした。これは先進国で最低レベルです。ジェンダーギャップ指数は男女格差を表した指数で、経済・教育・健康・政治の4部門から男女格差を出してトータルスコアが良い順に順位を出した結果です。男性を1とした場合、女性はどのくらいなのかという数値を出して1に近いほど、男性との格差がない良い社会とされるのです。

日本は経済が0.604、教育が0.983、健康が0.973、政治が0.061でトータルスコア0.656です。これから見える事は学校教育や健康上の差別などはあまりありませんが、経済、つまり給与格差や社長や役員の割合などは他の国より低く、政治家に限っては他の国に比べて限りなく低いという結果でした。G7の中でも最下位ですが、2006年に比べても日本は微増しかしていないのに比してイタリアやフランスなどはもの凄く2006年に比してスコアがかなり良くなっています。G7の国で日本以外は全ての国で伸びています。つまり日本の社会はまだまだ男社会で政治家などはフィンランドはすでに3人目の女性首相だし、ドイツは4年×4期女性首相ですが、日本はまだ誰も女性首相になったことがないばかりか女性の政治家が圧倒的に少ないのです。世界に比べてまだまだ遅れていて、ジェンダーギャップ指数だけみると日本は先進国ではなく後進国なのだということがよく分かります。