コンサルタントとというもの13

正しいことを伝えるのではなく、ワクワクさせる。
コーチングでは、今までやる気になったことのない人にやる気を出させることはできないので、ただやる気にさせる、ということはできない。ではどうしたらそういう人もやる気にさせられるか?→それが”感動体験”である。

例えば、イチロー選手を見て「最高にすごい!」「かっこいい!イチローみたいになりたい!」と思えば、イチロー選手のようになれなくても、イチロー選手のイメージに近づける。そうやって出逢った人や見たものの感動によって、少しずつ新しい最高のイメージを作り上げてゆく。

「こういう考え方をしなさい」等の要求は相手に一切せず、ただ一生懸命自分の生き方、姿勢を見せるだけ。その姿を見せることで、相手の再現性を引き出してゆく、又はイメージした姿が作られてゆく。理想のイメージを作る(引き出す)きっかけ作り、それによりやる気にさせてゆくというのがメンタリングである。

あるプロゴルファーは素人と一緒にコースを回る際アドバイスや指導は一切しない。彼自身がゴルフを楽しんで、周りに「ゴルフがいかに面白いか、楽しいか」を見せているだけ。その姿を見た人はゴルフに更に興味を持ち、楽しみたいから練習や勉強に励む。
コンサルティングのときもその要素を大切にするといい。自分の姿を見せることで、いかに夢を持つことが素晴らしいか、いかに困難を乗り越えることが楽しいか、学ぶこと・仲間がいっぱい増えることはこんなに面白い等に気づき、やる気にさせる。正しいことを正しいと伝えるのではなく、ワクワクさせる。
勿論、問題が起こることというのは、単純に考えたら大変なこと。だけど、そこに挑んでいく勇気を楽しめたら最大の結果が出せるのではないかな、と。