医療法人制度セミナー



8月5日と19日にMBA intensive2014という講座のセミナー講師をさせていただきました。5日は「医療法人制度と医療法の沿革」というテーマで2時間、19日は「医療業界における株式会社参入の是非」というテーマで2時間、5日の内容は医療法人と株式会社の違いなどを考慮した医療法人制度、医療法の沿革、医療法人の経営承継などのお話しをしました。19日は医療法人の消費税損税問題、医療業界における株式会社参入の是非などをディスカッションを含めお話ししました。

私は医療法にどっぷりと浸かって医療法人にもどっぷり使っているので制度を知りすぎて、なかなかそれ(例えば制度の規制や実務への落とし込みを考えると思考が制限されるということ)を超えた発想ができないのですが、多くのアグレッシブな意見や考えが聞けて楽しめました。例えば、消費税10%時に医療についての消費税はどうあるべきか。というディスカッションでは、幼児医療は非課税のままで老人医療などは10%消費税をかけてもいいのではないか。とか、3割窓口負担だけに消費税をかけるとか、へき地医療がなくならないように地域の医療には優遇を与えるとか、消費税ではなく法人税などで医療法人の損税を解決するとか、そもそも損なのか、など面白い意見が聞けました。

どうしても実務家は実務に落とし込むとこれは大変な事になるぞという制限が無意識のうちに働き思考に知らないうちに制限がかけられてしまうのだと思いました。私にとっても有意義なセミナーでした。