君たちはどう生きるか

話題の映画「君たちはどう生きるか」を観てきました。なんの情報も入れずに見終わった感想は、これはブログ書くの大変だな。です。時代は戦争(太平洋戦争?)が始まってから3年目から終戦後までを東京から疎開して、母の実家で過ごす少年の話。母(久子)を火事で亡くし、新しい義母の夏子は久子の妹で、その実家の裏にある不思議な建物から地下の不思議な世界に行ってしまう話でした。その不思議な世界がまた不思議で火を操れる不思議な能力を持つ少女(ヒミ)が久子の幼少期の姿であったり、君たちはどう生きるかのポスターにも書いてあるアオサギが飛べなくなると、ただの詐欺男になったり、丸々と太った巨大セキセイインコが人間を食したり、下の世界の住民は物を殺せない定めになっていたり、不思議な世界過ぎて見終わった後も頭が混乱します。ヒミは子供だけど少年の母親で義母夏子は現世から来たから大人のままで、でもヒミの妹で・・・と頭がごちゃごちゃになります。

この映画は不思議な点が多いので見終わった後も色々考えたりします。その分、人によって様々な感想を得ると思います。なぜ、夏子は不思議な世界の産屋で少年が探しに来たにも関わらず、あなたなんて大嫌いと言ったのか?など、なかなか懐かない少年に対しての本心なのか。それともタブーを犯して産屋に入ってしまった少年を遠ざけて守るためなのか・・・映画を観ても結論はでません。不思議な世界では鳥が人間を食します。人間は捕まると妊婦以外は食されてしまいます。人間はこの世では他の動物に襲われることはあっても食されることはほぼありません。でも他の動物は人間に食されているのです。人間が逆の立場だったらどう感じるのか。私たちが今いる世界の常識から外れた世界で暮らすとしたら暮らせるのだろうかと色々余計なことまで考えてしまう映画でした。そこにこの映画の壮大さがあるのかなと思いました。