納税資金計画

利益が出てくるとどうしても、納税が必要になってきます。また、利益があまりでていなくても、消費税の納税だけは多額になる場合があります。利益が出ていないのに消費税が多額になる ケースとしては、人件費が多いケース。消費税は原則として売上に係る消費税から仕入(支払)に係る消費税を控除した残額を納税します。給与には消費税がかかっていないため、仕入(支払)に係る消費税として控除することができず、利益があまり出ていなくても消費税は多額になります。

消費税の納付期限は決算日から2ヶ月以内です。それまでに納税しないと、延滞税や不納付加算税などが本税の他に課されたりします。ですから日頃からある程度予測して納税資金を貯めておく必要があります。納税準備預金というのがあります。これは銀行で作れるのですが、受取利息の税金が非課税になるお得な口座です。ただし、預金をしたら、納税以外の用途で引き出しすることができません。納税以外の用途で引き出しすると受取利息が非課税でなくなります。

納税のためといいっても、従業員から預かる源泉所得税も税金になりますので、意外と使い道はあります。是非お試し下さい。それでも納税できそうもなかったら・・・通常、消費税はお客様から預かった税金です。それが払えないという事は、お客様の税金を使い込んでしまったということですから、消費税には延納という制度はありません。ただし、どうしても難しいという場合は、所轄の税務署に相談して下さい。その時に、国税庁のホームページから「換価の猶予申請書」を出力して記入して持っていけば、通常2.8%~9.1%の延滞税が1.8%になります。1.8%でも今の時代の金利としては決して安くはありませんが・・・ご参考までに