イエスマン



昔映画で公開されたので、知っている人もいると思います。私は映画は観ていないので初めて読んだことになります。彼女にフラれてからふさぎがちになり、全てに消極的になってしまった主人公。飲み会の誘いなども特に用事もないのにNOと断っていました。ある日見ず知らずの男性から「もっと、YESというんだ。」と予言のような宣告を受け、このままじゃいけないと思っていた主人公は、全ての選択にYESと言う事を決意します。

同じ日に飲み会があっても全てYESというので掛け持ちでハシゴをします。何か買って下さいと言われてもYES。345㌔あるリバプールでのパーティのお誘いにも滞在時間1時間でもYES。とにかく何事もYESです。詐欺まがいのものに引っ掛かりそうでもYESです。薬物使用も誘われればYES。もうめちゃくちゃです。

仕事で厄介そうで自分には重荷に思われることもYES。彼女でもない女友達からチケットを送ってくれと言われてYES。お金も時間もYES宣言したことにより使われていきます。仕事で何でもYESと言ったおかげで出世していきます。ストーンヘンジに行けという悪意のメールにもYES。日帰りで行ってきます。

主人公は悩みます。このままでいいのだろうか。その時、やって後悔するより、やらなくて後悔する方が数倍辛いということを知ります。そして年末までと決めてYESといいます。最後にはハッピーエンドが待っています。

この本を読んで、犯罪まがいのことはNOという必要があるけれど、例えばちょっとした誘いなど、あまり気が進まなくても、とりあえずYESといえば、道は拓けてくるのだと思いました。そう。やって後悔するより、やらなくて後悔するほうがずっと心に残るのです。