試験勉強をしていた期間、小説が読めなかったのがストレスでした。そこで終わった瞬間読みました。あかりちゃん、会いたかったよバリです。これは本屋大賞受賞した「成瀬は天下を取りにいく」の続編です。なんとちょっと未来(2026年1月まで)まで書いています。前編で成瀬は東大に行くのか京大に行くのかというところで終わっていましたが、東大は受けず京大を受験しました。京大の奇人変人天才ぶりは有名なので、成瀬は京大向きだよなぁと思っていましたが、滋賀をこよなく愛する成瀬は自宅から通える京大を選択したのです。
京大に入ってからも近所のスーパーでアルバイトしたり、自主的に地域パトロールをしたり、忙しそうです。成瀬の良いところは何にでも真面目で、公平で、媚びなく、行動力があるところです。空気を読めない性質なので、初めて会った人からの印象は総じて悪く、でも次第にこの正義感と公平感にファンとなる人が出てきます。相変わらずの成瀬で安心しました。今回はびわ湖大津観光大使に任命され、それも頼まれてもいないのに全力で滋賀をアピールします。損得勘定はせず、何事にも実直で真面目な成瀬に笑ってしまうシーンもありますが、それでも成瀬を見ていたいという心境は変わりません。大学卒業して就職しても、おばあちゃんになっても見ていたい(見守っていきたい)と思う成瀬でした。