キャッシュコンバージョンサイクルをご存じでしょうか?これはキャッシュ化速度とも言われ、会社が商品などの仕入れ等のために投入した現金(キャッシュ)を売上等で回収する際の効率性やスピードを示す財務指標です。資金繰りが悪い会社はCCCの値が悪い場合が多く、そこを意識的に改善することによって資金繰りが劇的に良くなります。その計算式が下記になります。
CCC=棚卸資産回転日数+売上債権回転日数-仕入れ債務回転日数
お気づきでしょうか?この数値は小さいほど効率が良いということになります。どのくらいが数値として適切かは業種によって違います。例えば売掛金や棚卸資産が多い製造業などはどうしても大きい数値になりやすく、逆に現金商売である小売店などは数値が小さくなりやすいです。ですから比較するときは同業種のできれば同規模の会社と比較するのが良いです。
この数値は小さいほど良いのでそれを文章で理解するなら棚卸回転率や売上債権回転率は短く、仕入れ債務回転率は長い方が良いということになります。売掛金や買掛金は相手があることですからこちらの都合を押し付けるのも難しいですが、棚卸資産回転率は会社の努力で何とかなります。是非、お試しあれ。