この本は世の中の経理マンは何を基準に経費にしているのかということに興味があったので読み始めました。主人公は森若さんという女性なのですが、同じ会計処理でも人によって考え方は様々で私はこの森若さんととても似ている考え方だったのでとても興味が持てました。経理だけではなく物事に対する考え方も似ています。小説は心の内面も映し出されるのであまりにも似ていて1巻だけでなく2巻3巻と読み進めて8巻まで読んでしましました。
彼女は通常は紅茶を好みここぞの時にコーヒーを飲みます。私もそうです。ただ、彼女のご褒美食事は握り寿司ですが、その点は違います。でも考え方などが似ているため吸い寄せられるように本を読み進めました。SNSが嫌いとか飲み会が嫌いというところまで似ています。最初は森若さん狙いで読んでいましたが回を追うごとにそれぞれの周りの人達の目線で書かれるシーンがあります。それぞれ個性があり、本当に実在するかのように個性的で、最初の場面では理解できなかったことも当事者本人の目線で書かれるとそういうことか!と思ったりしました。
作者の人物に対する描写が素晴らしく、同じ事が起こってもその人によってどう感じるか、どう行動するかが絶妙に違っていて作者の人物像をつくりあげている力量のようなものも感じました。この本は続編も出ていますので、さらに読み進めようと思います。森若さんたち経理が決算時には特に忙しくなって働いている姿をみて私も頑張ろうと思った次第です。