永遠の0

とうとう観てしまいました。話題の映画です。これから観る方もたくさんいると思いますので内容は言いませんが、とにかく観ていただきたい映画です。というより戦争を知らない私達は観なきゃいけない映画だとさえ思いました。主人公の年代は私の親のそのまた親、つまり祖父や祖母の時代の人です。この時代を生きた人というのは、まして鮮明に覚えている人というのは、そう多くはないと思います。その時代を生きた人たちの生の声をその孫の世代が聴くといういう形で展開されます。

昨年の8月に宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観ましたが、それの続きもののような映画です。風立ちぬには「生きねば」という副題がついていましたが、永遠の0に副題をつけるとするとやはり「生きねば」のような気がします。主人公の表裏のないまっすぐな気持ちに古き良き時代の日本男児の魂の中にも愛を感じます。感想など述べるのも烏滸がましく、ただ観てほしい。感じてほしいと思います。

映画の中の人々はみんなまっすくで凛としています。誘惑の多い現代に生きる私達も見習うべき点が沢山あります。不浄なものが渦巻く現代でも自分さえしっかりしていれば、凛とした生き方ができるのではないかと思いました。

一緒に観た友達は終始泣きっぱなしでしたが、私がうるっとくるところと友達がうるっとくるところが微妙に違うのも面白かったです。是非映画館で観て下さい。昨日レディスディを狙って行ったので広い映画館の会場でも満席でした。