医療法人 株式会社参入のおそれ

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年末の日経新聞しかも夕刊にさりげなく、でもとても重要な記事が載っていました。現在、介護保険が使える介護施設は株式会社にも認められています。ところが、医療法人制度には株式会社は認められていません。ところがこの記事を読むと、さりげなく、株式会社の参入を認める方向に行きそうです。平成19年の医療法改正時に株式会社の医療界の参入については散々議論をした上で、株式会社参入を拒絶した経緯があります。ところが今回、さりげなく、なんの議論にもならないまま、株式会社参入が認められそうな気配です。平成19年の医療法に盛り込んだ社員1人1票の議決権でさえ、株式会社と同じ出資に応じた議決権に変更されそうな勢いです。

株式会社が医療業界に参入すれば、資本力が乏しい実質個人経営病院の経営が悪化するだけでなく、混合診療も解禁され、自費診療が当たり前になり、社会保険診療報酬制度が崩壊するような気がします。社会保険診療が受けられなければ医療費は当然ながら高くなり、医療を受けれない人も出てくるのではないでしょうか。。それが心配です。

こんな重要な記事があまり騒がれず、しかも日刊ではなく、夕刊に載っていることも不気味です。10年後もしかしたら、医療業界は物凄く変わっているかもしれませんね。今後の動向にアンテナを張る必要があります。