伝えるための3つの習慣



自分はこう伝えたのに違う解釈として取られた。とか、伝えたはずなのにそもそも伝わっていなかったという経験は誰にでもあると思います。著者はコミュニケーションの本当の目的は、あなたが伝えることではなく、相手に伝わることだと言っています。あなたと相手には2種類のギャップが存在していて、それは「あたまのギャップ」と「こころのギャップ」だそうです。「あたまのギャップ」とはそもそも理解できないということで「こころのギャップ」とは理解はできるが共感できないということです。このどちらかが欠けていると伝わらないのだそうです。

そのことを基礎として「相手が理解しやすい話し方」「相手が共感できる語り方」「相手を知るための聴き方」「相手に信頼される聴き方」「相手を尊重している見方」「相手が肯定的に思う見え方」という6つのスキルについて具体的事例を交えながら書いてあるのでとても読みやすいです。

伝えるというのは、こちらの問題でどちらかというとあたまのギャップだけと思いがちですが、こころのギャップ(受け入れられないから伝わらない)と、こちらから相手に伝えることだけではなくそれを達成するためには、相手から聴く(訊く)ことも重要なのだと知りました。