心のなかの幸福のバケツ



この本は、「バケツとひしゃくの理論」を基にあれこれ展開しています。まずは、その理論を紹介します。
人は誰でも心にバケツをもっている。他人に何かを言われたり、されたりするたびに、このバケツの水は増えたり減ったりする。バケツの水がいっぱいのときは、気分がいい。バケツが空になったとき、気分は最悪だ。
バケツのほかに、ひしゃくももっている。ひしゃくを使って誰かのバケツに水を注げば(相手が明るくなるようなことを言ったりしたりすれば)自分のバケツにも水がたまる。逆に、ひしゃくで相手のバケツの水をくみ出せば(相手を傷つけるようなことを言ったりしたりすれば)自分のバケツの水も減る。
なみなみと注がれたカップとおなじように、心のバケツに水がいっぱい入っているとき、人は前向きで意欲にあふれている。バケツに水が一滴、注がれるたびに、人は強くなり楽観的になる。逆にバケツが空のときは、後ろ向きで元気がなく、意欲も低下している。バケツの水をくみ出されるたびに、人は傷つく。
人はみな、日々あらゆる場面で選択を迫られている。自分とかかわる人の心のバケツに水を注ぐのか、それとも水をくみ出すのか。これは重要な選択だ。まわりの人との関係や生産性、健康、そして幸福に大きな影響を与える選択なのだ。

いかがでしょうか?いわゆる鏡の法則ですね。自分が変わらないと相手も変わらない。自分が良い方向に変われば、自分の周りの人にも影響するのです。逆もしかり・・・

人は他人との接触なしには生きていけません。自分の周りの環境を良くしたいのであれば、まずは自分が理想的だと思える行動をとり実施すれば自然に周りがそれに感染していきます。だから幸せだと思っている人の周りには、幸せだと思える人が集まり、不幸だと思っている人の周りには不幸な人が集まるのです。自分が変われば、変われますよ。