きいろいゾウ

出会ってすぐに結婚した夫婦のお話です。三重県の田舎に住んでいます。夫のムコさんは売れない小説家で、それだけでは食べていけないので、昼間は特養でヘルパーのお仕事をしています。妻のツマは結婚して夫の故郷の田舎に引っ越してきて専業主婦をしています。

お互いによく知らないまま結婚してしまった夫婦に結婚後に知ってしまうお互いの過去・・・夫は女性を引きづり妻は子供の頃に心臓の重い病気を抱えていました。でも、今はお互いを想い愛し合っている。そんな映画です。

お互い想いあってるのに、すれ違ったりして切ない感じ・・・ツマの行動パターンは私と一緒なので、もの凄く感情移入できました。ツマはとても敏感で些細なことにも気が付きます。でも、決して相手には直接感情をぶつけません。ただ、私は気が付いているよ。と相手に分かるようにヒントを与えます。これが彼女のSOSなのです。でも、ムコさんは気が付きません。小さいSOSでは気が付かず、なんで妻は機嫌が悪いんだろう。と全く違う逆のフォローをしてツマをなお怒らせます。ムコさんは優しく私に言わせれば少し鈍感ですが、口数が少なく愛情表現も上手ではないけど大きな愛でツマを見ています。

ツマもムコさんを心の中から愛していて、それゆえイライラしたり、切なくなったりしています。女の人も男の人もツマやムコさんのようなタイプは多いのではないかと思います。愛という芯はぶれていないのですが愛情表現の違いからちょっとすれ違ったりして、それでもお互い一緒にいたいと思っています。ほんのりさせられる映画でした。

私はうっかりこの映画を一人で観てしまいましたが、パートナーや親友と観たりするのをお勧めします。