査察

税務調査というのは聞いたことありますよね?税務調査は原則として事前に委任状を出している税理士に税務署から電話があり、顧問先と日程調整のうえ行われます。それに比べ査察とは昔、マルサの女という映画がありましたが、悪質な脱税をしているおそれのある場合に予告もなしに強制的に調査するものです。ですから税務調査と査察はまるっきり違います。税務調査はちゃんとした経済行為をやっていてもくるものです。逆に査察は悪質な脱税者の疑いがある場合に行われます。

脱税手口としては、建設業や不動産業では架空経費を計上しているケース。またクラブ・バーではホステス報酬の源泉所得税をホステスからは徴収しているが納税していないケースが多いようです。その他にも脱税請負人に依頼して不正領収書を発行して脱税を行っていたケース。海外の会社に架空の経費を計上したケースなどあります。つわものは脱税だけでは飽き足らず、国をだまして消費税の輸出免税取引の還付請求までするというケースもありました。

もちろんこれらで得たお金は銀行に預けておけませんから、段ボール箱に入れてトランクルームに隠していたり、ボストンバックやキャリーバックの中に2億の現金を隠していた事例もあったようです。その他高級車や絵画の購入、ギャンブルや遊興費・特殊関係者への資金援助などもあったそうです。

いずれにせよ。大掛かりな脱税はほぼ見つかります。また、見つかったあとは本税の他、延滞税や重加算税などもかかってきて、脱税額が多い時は刑事罰にもなります。必ず後悔するので、節税は心がけても脱税に手を染めませんように・・・