雇用関係助成金②

前回は雇用に関係する助成金のうち、新規雇用による助成金について、お話しました。今回は雇用維持のための助成金と、再就職支援のための助成金についてお話します。

雇用維持のための助成金としては、中小企業緊急雇用安定助成金があります。これは、事業活動の規模の縮小を余儀なくされた事業者が、休業、教育訓練、出向を行って雇用を維持した場合に費用の一部を助成しようというものです。休業・教育訓練の場合、休業手当等の4/5を助成しさらに教育訓練を行った場合は訓練費を上乗せします。出向の場合は、出向元事業主の負担額の4/5を助成します。

再就職支援のための助成金としては、労働移動支援助成金(再就職支援給付金)があります。これは、事業規模の縮小や定年等に伴い離職を余儀なくされる労働者のうち、再就職を希望する人に対して、求職活動等のための休暇(有給)を付与し、再就職に係る支援を職業紹介事業者に委託して再就職を実現させた中小事業主に助成するものです。委託費用の1/2を助成しますが、55歳以上の労働者の場合は2/3を助成します。ただし1人あたりの上限が40万円で300人分を限度としています。

前回と今回にかけて雇用に関する助成金(新規・維持・再就職)についてお話しましたが、これらに該当しそうな雇用をしようとする事業者は折角なので助成金を活用してみて下さい。なお、自分で申請するのが大変だから面倒だという方は私の知り合いの社会保険労務士を紹介いたします。もらった助成金の何パーセントという報酬体系なので是非利用してみて下さい。