会計事務所の働き方改革

巷では働き方改革が蔓延ってきていて、法整備もされてきました。会計事務所というのは昔からブラックで、残業手当はなし。休日出勤も代休にはするが休日出勤手当や出張手当はありませんでした。私も過去に3ケ所会計事務所で勤務したことがありますが、全ての事務所がそうでした。税理士になってからは年収制度で初めに年収が設定されて、それを月収に変えて給与の支払がされます。もちろん残業手当や休日出勤手当はありませんが有給はありました。

ところが、働き方改革が法整備されたことで会計事務所にそれを遵守するような風潮になりつつあります。うちの事務所は顧問先の幸せも大事だがそれはスタッフの幸せがあってこそ!ということをモットーにしていますので、確定申告時期の繁忙期をどう乗り切るかというのを考えました。

これはスタッフにも顧客にもWin-Winでないといけないので、今回初めて1月中に確定申告の書類を提出してくれた顧客には5,000円引き。3月になってから提出した顧客には10%割増しの通知をしました。そうしましたら、昨年は1月中に提出してくれた人は2人でしたが、今年は6人に増えました。3倍ですよ。あとは、全ての顧客が2月中に提出してくれれば、激しい残業をしなくても何とかなりそうです。

相続税・海外資産にご注意を!

相続税は相続開始があった日、つまり亡くなった日の被相続人(亡くなった人)の全ての財産が課税対象になりますので、海外財産も対象になります。税務署が実施した相続税の税務調査は前年度から0.9%減少していますが、海外に財産がある人に対する調査に限って言えば、6.5%増加しています。近年は海外財産を重点的に税務調査対象としている傾向があります。

これを支えている要因のひとつが、「CRS(共通報告基準)」です。これは他国の税務当局間における情報交換のルールで、2018年にスタートしました。日本の銀行に口座を開設した非居住者の情報について国税庁がその非居住者が住む国に提供し、逆に日本人が海外に開設した銀行口座の情報がその国から国税庁に送られてくる仕組みになっています。

国税庁によると制度が始まった2018年には海外口座の情報は74万件でしたが、2019年には189万件入手したそうです。国税当局はCRSによって納税者本人でさえ気づいていない海外資産を見つけ出してくることもあるみたいです。凄いですねぇ。。海外財産がある人はお気をつけあそばせ。

70歳のたしなみ

70代の母にこの本が読みたいから買ってきてほしいと頼まれました。どうせ買うなら自分も読もうと読んでみました。この本を読んだ第一印象は、私は坂東眞理子さんと気が合うかもと思った点です。坂東氏とは親子ほど年齢が離れていますが、それでも気が合うかもと思ったのです。私が日頃思っていることと同じような事がこの本には書いてありました。

そして私を超える考えもありました。「AIがどれほど進歩し自己学習を重ね、知識を有するようになっても、挫折や絶望から立ち直る力はない。人間が人間である根本の能力は絶望からの回復かもしれない。私も将来どのような老いを迎えるのか、どんな病気になるかわからないので正直不安である。健康第一を心がけるのは大切だが、『生老病死』という命の大原則を変えることはできない。老いや死と同じく病を受け入れ、病とともに生きる覚悟も必要である。」

この一文を読んだとき涙が出そうになりました。この本はおそらく70代の人にバカ売れだと思いますが、もっともっと年下の世代が読むとアドバンテージがある分凄く得した気分になります。そしてどちらかというと女性目線というか女性の味方のような文章なので世の中の女性への応援メッセージのような気もします。良い本を読みました。母に感謝です。

仮想通貨に係る税務改正

仮想通貨取引をやっている方はご注意ください。今まで仮想通貨の取得価額の算定は原則として移動平均法で算定することが基本で、総平均法は継続適用を要件に認められていました。今後も総平均法か移動平均法は選択できますが、選択の届出をしなかった場合には総平均法が評価方法となります。ですから移動平均法を選択したい時は必ず届出をしなければなりません。

 届出の期限は「仮想通貨を新たに取得した日又は従来取得している仮想通貨と種類が異なる仮想通貨を取得した日の属する年分の確定申告期限までに提出すること」ですが、令和元年分に関しては、経過措置で平成31年4月1日時点で仮想通貨を有している場合は、平成31年4月1日にその仮想通貨を取得したものとして、令和元年分の確定申告期限(令和2年3月16日)までに届出を行えば令和元年分からの確定申告に適用できます。

まれに取得価額そのものが全く分からないという方がいらっしゃりますが、そうしますと、売買収入金額の5%を取得価額とすることも認められてきます。売却額が取得価格の20倍以上になったならそちらの方が得ですが、そこまで売却益が出ないのであればちゃんと管理した方が良さそうです。

健康保険オンライン資格確認制度

あと1年、令和3年3月からオンライン資格確認制度が始まります。これはマイナンバーカードや健康保険証により、オンラインにて資格情報を確認する仕組みです。患者本人の同意を得て他の医療法人で診療した薬剤情報や特定検診情報の閲覧ができるようになります。これによって、患者と医師や薬剤師の間で正確な情報が共有でき、業務の効率化や適切な診療・投薬が期待できると言われています。

これは各医療機関の任意で導入は義務ではありません。医療制度にマイナンバーを紐付けることを医師会は猛反対してきました。ただこう言った形で導入されます。マイナンバーカードのICチップを利用するため医療機関が患者のマイナンバーを取り扱うことはありませんし、支払基金・国保中央会から医療機関に資格情報等が提供されますが支払基金・国保中央会が医療機関のレセコン等の診療情報等を閲覧することはできない仕組みです。

オンライン資格確認と特定検診情報の閲覧は令和3年3月から、薬剤情報の閲覧は令和3年10月から始まります。さぁ医療機関としてどうしますか?この制度に参加しますか?しませんか?今から検討する必要があります。

記憶屋

この映画は、世の中に人が消したい記憶というものが存在した時、記憶屋さんにお願いすればその記憶が消えるというお話をベースに描かれています。記憶屋さんはその人が望む消したい記憶を記憶屋さん個人の記憶として吸収することでその人から記憶を消し去ります。

基本的にその人が望む記憶を消しますが、時としてそれ以上に記憶を消したり、敢えて消さなかったりします。確かにこの映画で消したいと強く思う記憶は女性であればよく分かる気がします。主人公が言います。嫌な記憶でもそれを乗り越えてこそ人として強くなれるのではないかと・・・

記憶屋さんは言います。それは当事者しか分からない。それが記憶としてあれば生きていくことすらできない人もいると・・・深いです。色々考えさせられました。前回の本の感想とリンクしている部分もありますね。

資格の本質

最近若者から何の資格がお勧めかと聞かれました。これから目指すなら何の資格か?と・・・頭が良いなら是非理系に進んでほしいなと個人的に思います。間違っても法律系にはいってほしくないと思います。正直法律系は守りやリスクヘッジの仕事です。せっかく頭が良いのだから、もっと活動的にもっと発展的な仕事をしてほしいと思います。頭の良い人はテクノロジーであったり研究であったり、そちらの道に進んでほしいと思います。

頭はそこそこだけど根性はあるという人は看護師とか、ガテン系職人が良いのではと思います。看護師は今後の日本でもますます需要はありますし、ガテン系職人は減少傾向にあるので益々需要が深まっています。現場でなにかを築き上げるというのに喜びを見いだせればきっと天職となります。

私の友人も40歳で税理士試験を諦めて看護学校に通い始めました。無事卒業して看護師になり今病院で働いています。20歳も年下の同級生と苦楽を共にして学んだという話をしていました。人生何か始めるのに遅すぎるという事はありません。天職をみつけてみませんか。

中小企業の後継者不足

東京商工リサーチの発表によると、後継者が決まっていない中小企業の割合は55.6%だそうです。代表者が30歳未満の場合はほぼ後継者はいないという状態でしたが、50代でも後継者はいない方が多く、60代で逆転するものの80代でも23.8%が後継者不在でした。

後継者がある企業でも子供など親族への承継は67.6%でした。従業員に承継するパターンは17.7%で外部から招聘するのが14.3%でした。会社を売却・譲渡は0.2%しかなく、M&Aは費用や時間的・精神的負担が多いことからまだまだ少ないようです。

2018年の休業廃業・解散は過去最多の46724社でした。そういえば私の顧問先でもこの1年で2社が解散をします。税理士になって解散業務は1度切り、今より10年以上前のことです。それがここ1年で2社というのはやはり多くなっていると実感できます。しかも最近は黒字企業の解散が多いです。後継者不在であったり、燃え尽き症候群であったり、色々ですが考えさせられます。

宝島

お正月の課題図書は「宝島」です。この本はハードカバーで541ページあるのでなかなか読み応えあります。直木賞と山田風太郎賞のW受賞をしている本なので是非長期休暇の時にと思って以前買っていました。宝島というとワクワクする冒険小説なのかと思いましたがそうではありません。沖縄の歴史的物語。そこに書かれていたのは沖縄返還前後約15年間の歴史です。中心人物ははじめは子供でしたがそれぞれ色々な大人になっていきます。そこには沖縄人(うちなんちゅ)の逞しさや切なさ何とも言えない悲壮感まで漂っています。

お正月に読むにはかなり重い、でもよくよく考えればお正月だからこそ読むべき本なのかもしれません。色々考えさせられる本でした。主人公の1人にヤマコという女の子が出てきます。私が女性だからかこの本を読んでいるうちに次第にヤマコに感情移入していきました。どこかでヤマコ頑張れ!と叫んでいる自分がいました。この本の中の少年少女は過酷な環境の中でも決して人生を諦めず、強く逞しく生きていきます。それは大人になっても変わらず熱い想いを持って生きています。

物のない時代、沖縄の米軍基地から物資を盗み出す戦果アギヤーの少年少女の物語です。この本を読めば己の不幸は大したことないと思えると思います。それだけ壮大でエネルギーのある本だからです。本って凄いですね。こんなに小さな物質の中にこんなに壮大がエネルギーがつまっています。今年も本を読みます。この本はお勧めです。

明けましておめでとうございます

 

明けましておめでとうございます。皆さまはどのようなお正月を過ごしましたか?私は昨年が公私共々散々な年だったので、成田山で厄払い。事務所の氏神様にお参り。鶴ケ丘八幡宮の除魔神事に参加しました。成田山は早朝に行ったので着物は着られませんでしたが、氏神様と鶴岡八幡宮には着ていきました。左の写真が氏神様で流石池袋の神社なので池袋のシンボルのフクロウが鎮座しています。右の写真は鶴ケ丘八幡宮で蟇目の儀(ひきのめのぎ)と大的式を見ました。

蟇目の儀は、矢が放たれるとヒューという音がなり、その音で魔性を退散させるのだそうです。その次に大的式ですが、こちらは大きな的に向かって6人の射手が矢を射ます。大きな的の裏には角が抜けた鬼の文字が書かれていてこちらも魔を払うという意味があります。日本の伝統行事に触れるお正月でした。

おみくじは中吉「心をさだめさわがず迷わず今まで通りにするとよろしく何事にも手を出すのはよくありません。つねにひかえめにすることです。」ということです。はい。今年はおとなしくします。今年は修行の年にしたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。