自分を超える方法



この本は本屋さんでタイトルを見た時、題名に惹かれて手にした本です。巷には1億円貯める方法や年収○○を稼ぐ方法などありますが、目標を高く設定することは大切ですが、それより何より今の自分を超える方が大事だというか現実的だと思います。長期目標は大きくても構いませんが、現時点での自分の目標は手の届きそうな範囲に抑えておいた方がより現実的で達成の可能性も高い。その上で一段一段ステップアップしていくのが確実に上昇するはずです。以前、明治大学のキーワードが「前へ」だったのが「世界へ」になってしまったのと似ています。

関係ないことをお話してしまいました。いよいよ本題です。キャリアアップに関する自己啓発の本だと思って読み始めました。読み始めるとすぐに起業家(したい人)へのメッセージを感じます。

人には6つの欲求(シックス・ヒューマン・ニーズ)があり、それは「安定感」「不安定感」「重要感」「愛とつながり」「成長」「貢献」です。多くの人は何かを決める時、安定感を基準にしています。安定感とは例えば大企業で働きたいなどの欲求です。しかし、人間は変化が欲しいという不安定感も心のどこかで求めていて例えば起業したいなどと思うのだそうです。しかし、多くの人は両方の欲求がありながら、安定感の欲求を重要視して起業できないのだそうです。

ただ、著者は人生の質は居心地の良さを感じられる不安定の量に正比例すると言っています。そして、歴史は常にリスク(不安定感)を取る人の味方をするとも言っています。

また、安定感と不安定感に意識が集中しやすいですが、本当に重要な欲求は成長と貢献であるとも言っています。人生を豊かにするニーズはこの二つから生まれるのです。

お金を得る方法は5つあり、①盗む②ギャンブル③時給で稼ぐ④相続する⑤起業する を掲げていますが①は法的に問題があり、②は確率学的にかなり困難な事③は1日は24時間しかなく限度があり④は坂道を転げ落ちるような人生を歩み⑤以外の方法はないと言っています。具体的に1円も使わずに起業する方法やリーダーシップを高める方法、文章能力を高める方法などを伝授しています。

起業しようと思っている人、起業したばかりの人にエールを送っているようなそんな本でした。