AOTCA東京会議

AOTCAとはアジア・オセアニアタックスコンサルタント協会が開催する税務に関する国際会議です。今年は10月31日から11月2日までヒルトン東京お台場で開催されました。私は東京税理士会調査研究部に所属しているので参加してきました。日本だけではなくフィリピン、シンガポール、中国、ベトナム、韓国、モンゴル、ネパール、マレーシア、香港、オーストラリア、インドネシアからも参加しており総勢800人を超える大会議です。2023年のテーマは、①国際取引に係る源泉所得税⓶デジタルタックス③タックスコンプライアンス④環境問題から見た税制の4つのテーマについて各国の代表が発表します。各人に翻訳機も与えられ本格的会議です。

インターネットが普及して国際間取引が以前よりやりやすくなり、境目がなくなりつつあります。例えば恒久的施設を有するか否かで国内取引が国外取引かを判断するという事が税務上行われたりしますが、実際はそのような施設がなかったとしてもインターネットなどにより取引が可能です。つまり、地理的には国の区分ははっきりしているものの(争われている部分もありますが)取引の世界では国の境目がはっきりしない取引が出ています。そうすると日本だけではなく世界的にも税務の面などで協力が必要になってきます。各国の制度はどうなっているのか?課題は何か?など広い意味で見地が深まった良い会議でした。内容は聞いた方が分かりますが、資料もありますので参考までに載せておきます。↓
AOTCACONFERENCE2023Document
AOTCACONFERENCE2023Document2