MBA(仕事との両立)

働きながら学べる専門職大学院(MBA)が増えたことは嬉しいことです。ただ、実際にやってみると仕事と勉強との両立は大変で時間がいくらあっても足りないという時期があります。私は税理士試験もCFPも仕事をしながら取得していましたから多分他の人より時間管理ができる方だと思います。それでもどうやって、両立したのかをお話したいと思います。

私は大学院1年目は勤務税理士として税理士法人に勤務していました。2年生になる時に独立したので、勤務税理士と独立税理士との立場の違いはありますが、働きながら大学院を修了したわけです。

授業を取っている曜日は残業ができません。従って職場には始めから「大学院に行ってMBAを取得する」ということを宣言しました。これは職場によって違うと思いますが、宣言することによって、早く帰ることを理解してもらえ、かつ、応援してもらえるので一石二鳥でした。自分に逃げ場を作らないためにも有効です。これはできればやった方がいいと思います。

仕事の内容にもよると思いますが、私の仕事は月末にクライアントとお会いすることが多く、お約束するときも遠めのクライアントで授業に間に合いそうもない場合には、授業がない日に予定をいれてもらったりして、できるだけ授業は行くようにしました。どうしても日付を変更できない時は、前の週に学友にICレコーダーを渡しておき録音してもらいました。

1年で一番大変だったのは5月でした。授業での中間試験(提出物)と3月決算が重なり、時間がいくらあっても足りず大変でした。電車での移動時間や隙間時間を利用して課題を仕上げたのを覚えています。1月も年末調整や償却資産税の仕事と期末課題の提出が重なり大変だったのを記憶しています。ただ忙しい確定申告時期は大学院も休みだったので有難かったです。

結論から言うと「成せばなる」です。時間がなくても自分で時間を作り出し、何とかできるものです。そういう時間管理の方法も体験を通じて大学院で学んだような気がします。