税理士試験 理論の覚え方1

試験勉強を始めたばかりの方に一番多く質問されるのが、「あんな沢山の理論をどうやって覚えたのか?」です。私も理論を覚えるのはもともと得意ではありません。どちらかといえば、会計科目が受かってしまって、後戻りできなくなり、仕方なく理論を覚えることになった。こんな大変だとは思わなかった。というのが正直な感想です。

最初の理論科目に受かるまで3年かかり、それ以後はコツを掴み毎年合格したのは、この理論のお陰と今では思っています。

理論を覚えるのは辛いです。私はありとあらゆる暗記ものの勉強はそれまで避けていたので、何かを暗記するという習慣がなく、とても大変でした。そんな私が全ての理論を覚えて本試験に挑んだのです。ポイントは”諦める”です。何を諦めるのかというと運を諦めるのです。所得税法1年目の受験は自分の運を信じ、理論を全て覚えずに何十問かを覚えて試験に臨んだのですが、覚えていない理論が出て失敗しました。ただ覚えていなかっただけで、また、1年無駄にしてしまうのです。それから、私は自分の運を信じないことにしました。”理論は全て覚える”それが受験資格だ。とまで決心したのです。

理論を全て覚えると試験がとても楽です。時間配分さえ考えれば、ほとんどの理論が書けます。また、確実に50点点数が取れるので、得意な計算で変な問題が出てもリカバリーすることができます。私は計算問題は得意で理論問題は苦手意識が強かったのですが、理論をちゃんと覚えると実は計算より確実に点数が取れます。理論は裏切らない。手堅く点数が取れるのです。

理論問題は、古くから付き合ってた旧友のように確実に自分の味方となります。諦めずに覚える!理論サブノートにある全ての理論を覚える!そうすれば確実に合格に近づきます。次回は具体的な覚え方についてお話しょうと思います。