個人型確定拠出年金(iDeCo)

以前から確定拠出年金はありましたが、自営業者や企業年金がないサラリーマンなどが対象でした。今年の1月から範囲が拡大されて、企業年金のあるサラリーマンや公務員、専業主婦なども対象となりました。

確定拠出年金は支払った金額が小規模企業共済等掛金控除となり、社会保険料控除のように全額所得控除となります。生命保険料などは支払額の一部しか控除にならないので、全額所得控除になるのは大きな節税効果となります。また、運用時には、通常受取利息などは20.315%の税金が勝手に控除されてしまうのですが、これが非課税となり控除されません。そして、受取時には、雑所得となるのですが、個人年金保険料などの年金と違い、公的年金として扱われるので公的年金控除額を控除してもらえます。このように、支払時・運用時・受取時に節税効果のあるiDeCoです。

注意点としては、金融機関や証券会社など運用会社を自ら選ぶことができるもののその金融機関によって取り扱い手数料が様々であることから、手数料も加味したうえで運用会社を選ぶことです。そして、専業主婦も加入できるようになりましたが、専業主婦はもともと所得がないので所得控除ができません。ですから運用時や受取時にはメリットを享受できても支払時にはメリットは教授できません。また、夫の所得控除にも入れることはできません。生命保険料などは夫の所得控除に入れることができるのでその点も要注意ですね。