在宅ワークのメリットデメリット

スタッフについては先週から在宅ワークが始まっていますが、私は今週から在宅ワークをしています。銀行勤務時代から在宅ワークはしない主義で、どうしても忙しくて仕事が終わらないときは早朝に行って仕事をするというのが私のオーバーワーク時の対応でした。それでも間に合わない時は、土曜日に出勤して仕事をすることはあっても在宅ワークはしませんでした。なぜなのかというと仕事と自宅での境をはっきりしたかったからです。私にとっては自宅はくつろぐ場所であり、仕事の緊張感を持ち込みたくなかったのです。

でも、昨今そう言ってもいられず、今週から在宅ワークをしています。初めての在宅ワークをして、メリットとデメリットの両方を感じています。まず、メリットですがWeb会議を導入できたことです。3月の月次訪問は中止になりましたが、4月に入っても当分お会いできそうにないのでWEB会議システムを導入したのです。当事務所は顧問料が高い顧問先のみ訪問しています。税務顧問なので毎月行くのですが、1時間以上かかるところもあります。その訪問時の時間コストが短縮できる点、また私が無症状感染者かもしれない状態でお客様に会うのはリスクが高すぎます。顧問先にとっても私が行くとお茶をいれてくれたり、お出迎えの挨拶をしてくれたりとそういった手間が省略できます。

デメリットとしては、仕事の作業効率が3割減くらいになることです。これは決算業務などをやっていると感じるのですが、当事務所は決算業務をスタッフと私で共同で作業します。その場に一緒にいれば30秒で終わる指示も、文章にして指示をすると3分かかります。一緒にいれば資料を見せて、ここの部分変じゃない?合わせてみて!で済むのに、文章の指示書だと、〇〇顧問先の△△の部分ですが・・・となります。それと、郵便物の処理です。税理士も行政書士も古いのでやたらと郵便物が多いのですが、1週間に1・2回しか事務所に行かないと山のようになってしまう点です。税理士法も古く、税理士は2か所事務所を持ってはいけない。となっています。つまり基本的に在宅ワーク(税理士独占業務のみ)はダメなのです。今回その点を税理士会に問い合わせたところ一時的であれば仕方ないが継続的にはダメということでした。これも改正が必要ですね。