日本版ISA

日本版ISAをご存じだろうか?
日本版ISAとは、英国のISA(Individual Savings Account:個人貯蓄口座)を参考にして、日本版として創設された制度です。英国でのISAは1999年に10年の期間限定でスタートしましたが、その後2007年に恒久化されました。その英国ISAを参考にして2008年に金融庁が貯蓄から投資へのお金の流れを促進させるための一環として、平成21年の税制改正要望の中に組み入れ日本版ISAの創設につながりました。概要は2014年1月から3年間、毎年100万円を上限に(3年間で300万円)株式の配当や譲渡益を非課税とする制度です。投資するのは毎年100万円の今後3年間ですが、非課税期間は10年間です。

創設されたばかりの制度ですが2013年度の税制改正案で改正されそうです。まず、投資期間ですが、2014年1月から3年間だったところ、5年以上になりそうです。
それに伴い投資額も100万円×5年以上の500万円以上になりそうです。
現在の非課税対象は上場株式や公募株式投資信託ですが、公社債まで拡大しそうです。
ただし、現在非課税期間は10年ですが、こちらは5年に短縮されそうです。

英国は、公的年金の給付が高くないにも関わらず、多くの国民が退職後の資金の備えが乏しかったため、資産形成を促すためにこの制度を創設し、将来の年金を補てんするためにこの制度が恒久化されました。日本でも金融庁などがこの制度の恒久化を求めています。これは将来の年金減少への布石なのでしょうか?