データヘルス改革

データヘルス改革は電子カルテ情報を共有し、全国的に閲覧可能とするための改革です。今年度は集中改革プランとしてACTION1~ACTION3が実行されます。ACTION1は9月からスタートしますが、手術情報以外を医療機関・薬局へ共有を開始します。また、マイナポータルで患者が自身の保健医療情報を閲覧できる仕組みについては、手術情報も含めたところで運用開始となります。

医療機関や薬局への手術情報の共有も個別に同意を得た後に開始する予定で2023年5月を目標としています。これらのシステム構築には電子カルテの利用が欠かせません。電子カルテシステムの普及は厚生労働省の発表によると、2020年の時点で、病院で57.2%、診療所で49.9%だそうです。かなり少ないですよね。当事務所の顧問先はほとんど電子カルテを導入していますからこの数値にはびっくりしました。

データヘルス改革では電子カルテの導入が必要不可欠ですから、国も電子カルテの導入に補助金を用意しています。IT導入補助金(デジタル化基盤導入枠)や他の助成金による支援も検討されています。オンライン資格確認については来年の春から原則義務化される方針が示されています。今度の医療改革動向にも注目しなければなりませんね。