湯道

最近仕事がバタバタしていたのであまり疲れない映画を観たいと思い、温泉好きな事から「湯道」を観に行きました。街の少なくなった銭湯のお話でした。温泉ではありませんが、そこには人々が湯を求めやってきます。それぞれ湯を通してのドラマがあり人生があります。銭湯を営んでいた父が亡くなり、それを継ぐ次男と長男との考え方の相違。銭湯に来る人々の銭湯への思いなどが絡み合って、それでも最後にはお風呂は最高!と思ってしまう映画でした。

銭湯の看板は開店している時は「わ」閉店したら「ぬ」の木札がかけられます。これどういう意味?と思いながら見ていましたら、映画の中で解説があり、「わ」は湯が沸く。「ぬ」は湯を抜くという意味でした。ほー納得!シリアスな部分(銭湯の今後の経営)とほっこりする部分(母と子が女湯と男湯に分かれて上を向いて歩こうをコーラスするシーン)とコミカルな部分(外国人の夫候補と義理父の掛け合い)など、が散りばめられていました。大きな事件とかはありませんが様々な小さな感情が沸き上がる映画でした。