工数管理

税理士やコンサルタントなどのいわゆる仕入れが伴わない事業というのは、コスト管理がなっていない場合が多いです。特に開業したての税理士などはもっとも恐れるのは暇な時間なので、不採算で低顧問料でも暇よりはマシと顧問先として受け入れることがあります。低顧問料先を多く受入れ仕事がパンパンになり、深夜や週末までも働く有様・・・それでも売上は1000万円行くか否かと言うところ・・・最近そんな税理士が多いです。自分でリスクを背負って開業して、昼も夜も働いて週末まで働いてそれって・・・幸せなの?

勤務税理士の時に給与の3倍売上げを出せと言われていました。1/3は自分の給与、1/3は事務所経費に充てる、1/3は利益(いざというときの設備投資につかう)というものです。私たちの業界はそんなものです。上記1000万円を勤務時間で割ってみると時間当たり売上3,000円人件費換算1,000円です。時給1,000円稼ぐために税理士になったのではないはず。

ただ、私も税理士業務とコンサルタント業務のどちらにどの位時間がかかっているのか。また、顧問先毎の時間売上などは厳密には計算していません。今、仕事がパンパンなので来年からこれらの工数管理をしようと思っています。詳しくは次回やってみてからお話しします。

BSC

BSC(バランススコアカード)は私の大学院の修士論文のテーマです。金融や会計ばかりを職業としてきた私は、数値を見て財務の状況がどうなっているのかを判断するのは得意です。数値の異常値を見つけそこを改善することによって顧問先の財務諸表(つまり経営そのものを)改善することも行ってきました。ただ、あるラインに達した時、財務だけでは太刀打ちできない壁が出てくることも実感しました。そこで、修士論文ではBSCの研究をおこなったのです。

BSCとは、4つの視点に着目し4つをそれぞれ底上げすることにより、経営全体を向上させる手法です。4つの視点とは、「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」です。

財務の視点とは、名の通り貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書、その他経営分析に必要な数値や統計などによって企業の最終利益を高めていく視点です。

顧客の視点とは、企業側ではなく顧客側に立って企業のサービスが求められているものかどうか。顧客満足度を高めていく視点です。

業務プロセスの視点は、一番分かりづらいですが、財務や顧客の視点を上げていくためにどうプロセスを変えていくかという視点です。分かりづらいのでないがしろにされる傾向にありますが、私はここが一番重要だと思っています。

そして学習と成長の視点は、企業もそこで働く個人も学習し成長していくことが重要です。良い会社は良い人材で成り立ちますから・・・そこに着目した視点です。

とかく経営者は財務の視点だけ重要視しがちですが、この4つの視点を意識して経営することが重要です。

強行遠足105キロ

先日、テレビである高校の秋の遠足を紹介していました。それは男子は105キロの道のりを歩いて(又は走って)、完歩(完走)するというもの。女子は確か40キロでした。

女子は頑張ってほしい男子に手作りのお守りを渡します。(無事完歩できますようにという願いを込めて)男子は走ります。途中、足がつってしまったり体調がすぐれなくなり脱落する人も出ます。その中で完走した男子は学校から林檎を1つ貰います。男子はその林檎をお守りをくれた女子に渡します。女子はその林檎でアップルパイを作りその男子と食べます。

なんじゃこれは~まるで何かの漫画を読んでいるかのような実話です。でもそれだけではありませんでした。卒業生たちは道端で走っている在校生に声援や差し入れを渡しています。夜通し歩くので真っ暗で不安にならないように、山の中で卒業生が一晩中ブラスバンドを演奏して応援しています。父兄なども温かいシジミ汁を作って声援を送ります。

何という温かい町なのでしょう。町ぐるみで若き高校生を応援しているのです。朝から泣きそうでした。学校長に「なぜこのような過酷な遠足を続けるのか?」と尋ねたところ、「この辛い経験は、これを乗り越えたことにより今後の自信につながっていく。」と仰っていました。その通り。辛い経験は乗り越えることにより何倍も大きな自分になれるのですね。そして、周りの温かさに支えられて精神的にまだ脆弱な若者でも乗り越えていけるのですね。

限界利益を意識しよう!

経営をしている人は常に売上高(または収入額)というのを意識していると思います。仕入れがない事業ならそれでいいと思いますが、仕入がある事業ですと、売上高そのものより限界利益を意識して経営を行った方が上手くいきます。

限界利益とは売上高から変動費を控除した利益です。変動費は売上に変動して発生する費用のことで主なものは仕入です。その限界利益から固定費(売上があろうがなかろうが発生する費用)を控除したものが通常、利益と言われるものです。

売上高ばかり気にしていると、実際にはそんなに利益が出ていないのに売上高が伸びているからと誤った判断をしがちです。常に限界利益を意識しながら経営判断をすることが大事です。

コンサルタントというもの23

常識がどうかではなく、社会にとってどうなのか?

コンサルタント業界では、”コンサルタントはノウハウを共有しない”という常識がなんとなくあります。でも、このセミナーの講師である師匠は「コンサルタントの常識かどうかではなく、社会にとってそのほうが絶対に意味がある」と言い、人を支援・応援できるコンサルタントをたくさん仲間として作っていく必要があると思うと同時に、そのようなコンサルタントが増えるほど社会全体が良くなると言っています。

個人レベルではなく、社会レベルで物を考える。凄い人に出会いました。



今年最後かも?と言われている東京湾大華火祭に行ってきました。中央区の住民は高確率で観覧席が当たるということで中央区の女性税理士がペアチケットの権利を私にくれました\(^o^)/東京都内の花火大会ではなかなか尺玉はあげられないのですが、この花火大会は尺玉あげまくりで迫力のある良い花火大会でした。

コンサルタントというもの22

人との関わり合いの中で、全ての人がメンターになれる。

メンターという言葉を知っているいないに関わらず、人と人とが支え合い、応援しあう社会が当たり前のものとなるように。
ともすると誰もが生きていることに精一杯の社会。でも実は人と人との関わり合いの中から、本当に生きる意味が見いだせるし、支援することを喜びにできる人は実はもっとたくさんいると思う。事業をしている人でも学生や主婦でも、自宅で家族を守っているお父さんお母さんでも地域や周りの人の支援者になれる。

メンターとは役職でもなんでもない。人との関わり合いの中で、全ての人がメンターになれる。こういう相互メンター、相互支援社会が出来たら、戦争も自殺者もなくなるだろう。そういう社会なら、問題を抱える人がいてもみんなで助け合って輝いて生きていけるだろう。
人は1人では弱いけど、信頼できる仲間が一緒にいれば強くなれる。みんなが問題を乗り越えることを楽しんで、そこから学んで成長して、生きることの素晴らしさを実感できる社会ができると思う。
そのとき社会全体が思いやりと愛に包まれていて、誰もどんな環境でも幸せを感じながら生きていける。
人と人との関わり合いが環境や立場をはるかに凌駕する素晴らしい世界が作れる。

コンサルタントというもの21

万策尽きたとき、あきらめないという名案がある

だれかが困っていればその悩みを解決してあげたいと思うのだが、”本人のために”と考えれば、代わりに悩みを解決してあげるのではなく、その人自身が自分の力で解決できるようにしなくてはいけないと、 思う。
相手のために何ができるか?→「相手の可能性を信じてあげること」。
もちろん解決してあげることは悪いことではない。ただ、本当に相手のことを考えたら、相手の可能性を信じ切ることのほうが本人のためだろうし、それが本当の支援者の役割だと思う。

信じてくれる人がいるだけで、人は必ず立ち直る。

例え何もできなかったとしても、ただそばにいてあげることはできる。もしそれで、相手が一歩前に進むことができたとしたら、そばにいることに大きな意味があるのだと思う。
人は自分を信じ切ってくれる人がそばにいれば、どんなにどん底に落ちたとしても必ず立ち直れる。
そういうところから人は生きる勇気がわいてくる。誰かと心がつながっていると実感できたとき、無限の力がわいてくる。これは年齢や経験、役職とか関係なく、自分のあり方の問題として、それをどこまで本気で思いこめるか。
つい、自分のことで精いっぱいになってしまうかもしれない。でも、本当の幸せは人との関わり合いのなかでこそあると思う。人と本気で関わることはとても勇気のいることだし、大変なこともあるかもしれない。でも、あなたはその勇気をもって、本当に人を信じ切って、そばにいることができる。

コンサルタントというもの20

あなたがどう生きるか、それにより人間関係全てが変わる。
「人の評価をしても無駄だよ。あなた次第で変わるから」相手がどうかではない。あなたの行動、言葉、心がけ次第で相手も世の中も全部変わる。だから今どうかという評価はなんの意味もない。どんなふうに接するか。そういう意味ではメンタリングは存在そのものがリーダーシップである。どう生きているのか。それが人との関係全てを変えてゆくのである。

人が信じることでどんな夢も実現してゆく。
一般的に、過去の知識や経験で、その夢が実現するかしないかを判断されることが多く、夢を語るたびにことごとく批判されてきた人も少なくない。
でも、そうではないはず。「現実的であるかどうかということではなく、”これができたら社会が良くなるよね”という夢に人の知識や経営資源が投入されていき、社会が素晴らしいものになっていく。」という世界。
「人が信じることでどんな夢も実現してゆく。」そしてそれによってこんなことができるんだ、ということを伝えてゆきたい。それと同時に”人を応援する”ということはどういうことなのか。
みんなが夢を持つことは素晴らしい。そして、人の夢を応援することを夢にできる人はこれまた素晴らしい。そういう存在があることで、多くの人の夢が実現してゆく。支援者であるあなたがいるだけで全ての人の夢が叶ってゆく。

コンサルタントというもの19

やりたい以上に大切なもの”なぜやるか”

自分の姿勢は言葉で伝えなくても相手に伝わる。だから、お客さんに「夢を持ちましょう」という前に自分が夢を持ちましょう。例えば「人の支援をする」というのが夢でもいい。ただ、その夢を持つ理由を明確にしておく必要がある。
この「(それを夢にしているのは)なんで?」(理由)が一番重要。通常、夢に向かう過程で思い通りにいかないことは山ほど出てくるもの。それを乗り越えてゆけるのがこの「なんで?」という部分。それを先に明確にしておく。

例えば「なんでこの仕事をしたいですか?」「なんでこの商品を売りたいのですか?」と尋ねた時、答えが「これが売れそうだから」「流行ってるから」だったら更に突き詰める。「ではなんで”あなたが”やるのですか?」「もっとお金を持ってる人がやったらうまくいくじゃないですか、もっと信用のある会社がやったらうまくいくじゃないですか。あなたでなきゃならない理由はなんですか?」実はこれが一番難しい。

やりたいことよりも”なぜやるのか”
そこに理由がないと、何か問題がおこったとき、簡単にあきらめてしまう。「うまくいかなかったよ、、」それであきらめてしまうなら、それは単なる思いつきのアイデアだった。
事業はその人の想いが商品やサービスにうつっていないと、それがお客さまがわかってしまうので売れない。特に中小企業は、その人の想いが商品やサービスにうつっていないと、それがお客さまがわかってしまうので売れない。特に中小企業は、この想い(価値)で勝負する。商品やサービスを通して、その想いを届けるのである。

コンサルタントというもの18

そばにあなあたがいることで、必ず相手は起き上がる。

倒産したとき再起する人とそうでない人がいる。その違いは、倒産したときに”誰がそばにいるか”。経営者の多くは相談できる人が おらず、「経営者は孤独だ」などと当たり前のように思われたりするがそう思うのは実は危険。経営者は孤独になってはいけない。そして問題を抱えた経営者のために我々はいる。生きるきっかけを与えるのは我々支援者(コンサルタント)なのだから。

過去/未来/現在、全てに意味を見つけられたら人は強い。

「自分がこういう辛い経験をしたから、他の人にはそういう想いをさせたくない」「こういう楽しい想いをしたからたくさんの人にも同じ楽しさを味わってほしい」等、過去(の想い)が将来(夢)につながっていて、その将来(夢)のために現在がある(夢のために行動している)。

最初は漠然と「○○をやりたい」と描くかもしれない。しかし、深く掘り下げてゆき突き詰めてゆくことで、この”過去/未来/現在”が自分の中で全てバチッとつながり、1本の線になることで、自分の全てを受け入れられ、夢に向かっていくことに迷いがなくなるのである。

夢を実現させる方法はいろいろあるし、その過程においてどうしたらいいかいろいろ悩むが、全て受け入れられている人は迷いも気持ちのブレもないのでつき進める。
全てに意味を見つけられた人は強い。