コンサルタントというもの17

売上を上げようとすると仕事は辛くなる。人を幸せにしようとすると仕事は楽しいものになる。それを全ての人を幸せにしようとする前提では仕事をすることがトータル・サティスファクション。知恵とアイデアは無限にある。それを毎日考える。

アイデアは全て”思いつき”。そして、思いつきオンリーの時間を作る。
アイデアの出し方のコツ。
☆創造性の2段階
会議でアイデア出しをする際、誰かが出したアイデアに対して批判する人(アイデアキラー)が一人でもいたら終わりである。彼がそのグループの創造的生産性はなくしてしまうからである。アイデアは全て思いつきで、思いつきには根拠がないので批判には勝てない。そして、思いつきを批判される空気が流れるとそれ以降、どの人も批判されない名案探しを始めてしまう。ただ、名案は後で名案と呼ばれるものであって、先に探そうとしてもそんなものは存在しない。思いつきをたくさん出すことで名案が見つかるのである。なので、思いつきをたくさん出せる風土を作らなければならない。⇒アイデアを出す時間と選ぶ時間きっちり分ける。一時的創造=アイデアを出す時間(どんなアイデアでも喜び受け入れる)とアイデアを絞る時間。これを繰り返す、時間を分けるのが創造活動。

☆ブレーンストーミング
基本ルール
批判厳禁→出されたアイデアは全て賛美
自由奔放→何を言ってもOK
質より量→慣れたら5分で100個アイデアを出せる。売れるネクタイではなく、面白いネクタイという観点で考える。時間を短く区切ってとにかく数を出す。毎日アイデア出しの時間を決めて取り組む。創造的時間を作ることが大切。
結合改善(便乗)→人間が想像できることは実現できる。

「まさかここまで!」と言われるレベルになれば売上は自然に上がる。お客様は数字によって「まだ努力が足りないよ」と教えてくれている。

コンサルタントというもの16

価値作りは無限にある。その価値をどう作るか。自分の魅力が一番の価値。「まさかここまで!」と相手に言わせるほど自分らしさにこだわる。

ビジネスは、お客様が感動することを創造しながらやることが面白いのであって、売上ばかりを考えるとつまらなくなる。お客様が感動したら売上につながるのだから
最高の営業マンはお客様、そのお客様がどうやったら他のお客様を連れて来てくださるか。お客様が家族にどう話すかを先に決めて、それに合わせて自分達のレベルを変えてゆく。どんな商品も自分たちの魅力や個性で勝負していくことでうまくいく。
大切なことは必ず相手の想像を超えること。「まさかここまで!」と言わせるレベル。何を売るかよりも、本気の想い。そしてそれは無限にあるはず。

顧客価値
価値があるかないかの基準は顧客の意識であり、顧客の意識をはるかに超えたものが、感動となる。
基本価値~当然提供されるべきこと
期待価値~当然期待すること
願望価値~もしあれば高く評価すること
感動価値~予測をはるかに超えたもの。想像を超えること。

サービスは思いやりである。どこまでお客様のことを想い、考えているか。毎日毎日お客様が幸せになることだけを考える人は、お客様を幸せにできる。逆に、うまくいくことだけを考えている人は一番悩む。商売には名案はない。お客様の想像を超えて感動になったときに口コミとなり拡がってゆく。ビジネスがうまくいかない理由は、お客様から見て感動がない、ということ。この感動価値は大企業ではなかなか難しく、中小企業だからできるもの。(大企業は広く大きなマーケットがないと商品化しないから)

コンサルタントというもの15

「まだうまくいかないで」と思いながらやると、結局うまくいく。気持ちが落ちてしまうのは、うまくいくことを前提にしているからという場合が多い。なので、意識的に「いろんなノウハウを得たいし、自分の成長や感動を得たいから”うまくいかないで”」と思いながらとことん頑張ると、とても楽しくやれるだろうし、結局うまくいくだろう。

幸せなイメージが沸き起こる、それが商品の価値である。
事業をするうえで、”価値”と”機能”の違いを知っておく必要がある。
例:携帯電話ー機能:遠くの人と話せる。メールができる。テレビが見れる、ほか。しかし、どれだけすごい機能が備わっていたとしても機能だけでは十分売れない。
ジャパネットタカタの高田社長は、宣伝する際、人が幸せになるシーンの中に商品を置いた。その商品を使っている幸せな家族の物語、シーンを描く。人は幸せになりたいから物を買うのである。
幸せになれる商品=価値。
安さだけでも売れる場合もあるが、それでは長続きせず必ずいつか衰退する。特に、中小企業は価格競争では大企業に勝てないので、生き残るために価値で勝負しなければならない。

白熱教室

MBAカテゴリーはしばらく、私がコンサルタント業を営む上でのセミナーを受けた内容についてお話ししてきましたが、ちょっと休んで今回は、NHKのEテレで金曜日の23:00~23:54まで放送されている白熱教室の内容についてお話ししたいと思います。白熱教室は以前から何回か見たことがあります。各国の大学の有名講座を収録したものですが、これがとても面白いのです。

今はソウル大学のキム・ナンド教授の授業です。第1回と第2回を観ました。第1回のテーマは「あなたの全盛期は何歳?」というものです。現在の韓国の就職事情について日本のロスジェネ世代と同じような問題を抱え、就職浪人さえ出ている状況でどう生きるかということがテーマになっています。第2回のテーマは「人生で一番楽しいことは?」で、韓国の収入格差の問題にも触れ就職してから仕事にやりがいを感じているもののあまりにも低所得なので辞めるべきか辞めずにいるべきか。などの悩みに答えています。1・2回を振り返ってキム・ナンド教授は、こんなことを言っていました。

若者は大学を卒業すると周りと比べ、自分は周りの人より遅れているのではないか。とか取り残されているのではないかという不安を抱えている人があまりにも多い。自分が変わろうとしないで周りの環境のせいにしてしまったり、比較して落ち込んだり・・・例えば35歳にもなってこんな低所得で自分は遅れているからもう自分の人生終わりだと思ったとしても、人生80年と考えて24時間を人の人生と考えた場合、35歳なんて朝の10:30なのです。朝の10:30の状態で残りの人生もうダメだと考えるのはあまりにも早計だということが、24時間という時間を経験している自分たちには分かります。

就職に関しても親や周りの人はできるだけ安定している大手企業などや公務員などを勧めますが、はたしてそれさえ出来れば一生ハッピーに過ごせるだろうか。多くの起業家にインタビューしてきて、ある起業家が大企業よりも一番信じられる自分を信じて起業したと言って成功した話などを踏まえ、人生でいちばん楽しいと思えることは成長していると実感することだと言っています。ですから仕事などもお金や安定や周りの意見よりも、その仕事で自分は成長できるのかどうか。ということが重要だと言っています。

また、ある事情によって夢が敗れ去った時、例えばチェロ奏者が身体の事故によりプロのチェロ奏者になる夢が閉ざされてしまった時どう生きるか。などもお話ししています。実際キム教授も当初の夢は村長になることでした。当時は村長になるために試験がありましたから何年も試験を受け続け、それでもダメで仕方なく大学で教員の仕事をしたことが教授になるきっかけだったと言います。よくよく考えてみたら自分は村長になることがやりたいことというより、多くの人にいろいろ教えたいということが夢だったのだと気付き、村長の試験に受からなくて良かったと今では思っていると言っていました。

成功者の多くは過去に挫折を抱え、その挫折があったからこそ今の自分があると実感している人が多いといいます。挫折があった時、それで腐らず諦めずその後どう生きるかの方が挫折という事実より重要なんだと悟っています。なんか勇気がもらえる授業です。3回目は「名前をなくした女性たちへ」というテーマです。興味ある人は是非観て下さい。1回目も2回目もとても勇気をもらえる授業でしたよ。

コンサルタントというもの14

未熟だけれど挑戦し続ける姿が人を育てる

赤坂の料亭のおかみさん、当時、若いベンチャー起業家を育てるということで、昼間料亭を開放してくれた。そこで20代のベンチャー企業の経営者が集まって勉強をしていた。このおかみさんは、政治家達がお母さんと呼ぶような神がかった人。

初対面「あんたは何をしたいの?」とある人に聞いてきた。「人を育てたい」と答えた。おかみさんに「あんたには無理よ。」と言われ「それでも人を育てる」と言った。するとおかみさん「じゃあ聞くけど、あんた何者?神?あんたみたいな未熟者にどうして立派な人が育てられるの?」そう言われて”このおかみさんについていこう”と決意。本を読む宿題を出され、読んで感想を言っても「読んでないでしょ」と否定され続ける。1冊の本に半年間通った。そして最後に出入り禁止を言い渡される。

「もうわかったでしょ」と。おかみさんからひたすら否定され続けても半年間通い続けた。「そのあきらめないでやり続ける姿を人に見せなさい。その姿が人を育てるのよ」と教えられた。自分の生き方が人を育てる。未熟者でも夢を持って困難に挑む姿、何度も壁に登って落ちていく姿、それでも絶対にあきらめない姿が人を育てるんだ。人を育てるっていうのは、自分が絶対にあきらめない、という姿なんだ。それに気づき迷いが全てなくなった。

テクニックや手法を勉強することはもちろん必要、でも勉強したことをただ与えるだけでは成長しない。相手にとって今必要な一歩を踏み出す勇気を与える。相手に的確な言葉を伝えるために知識や経験は積んだほうがいい。ただ正解はない。だからいろいろ試すしかない。そう「見本・信頼・支援」を積み上げてゆくしかない。

コンサルタントとというもの13

正しいことを伝えるのではなく、ワクワクさせる。
コーチングでは、今までやる気になったことのない人にやる気を出させることはできないので、ただやる気にさせる、ということはできない。ではどうしたらそういう人もやる気にさせられるか?→それが”感動体験”である。

例えば、イチロー選手を見て「最高にすごい!」「かっこいい!イチローみたいになりたい!」と思えば、イチロー選手のようになれなくても、イチロー選手のイメージに近づける。そうやって出逢った人や見たものの感動によって、少しずつ新しい最高のイメージを作り上げてゆく。

「こういう考え方をしなさい」等の要求は相手に一切せず、ただ一生懸命自分の生き方、姿勢を見せるだけ。その姿を見せることで、相手の再現性を引き出してゆく、又はイメージした姿が作られてゆく。理想のイメージを作る(引き出す)きっかけ作り、それによりやる気にさせてゆくというのがメンタリングである。

あるプロゴルファーは素人と一緒にコースを回る際アドバイスや指導は一切しない。彼自身がゴルフを楽しんで、周りに「ゴルフがいかに面白いか、楽しいか」を見せているだけ。その姿を見た人はゴルフに更に興味を持ち、楽しみたいから練習や勉強に励む。
コンサルティングのときもその要素を大切にするといい。自分の姿を見せることで、いかに夢を持つことが素晴らしいか、いかに困難を乗り越えることが楽しいか、学ぶこと・仲間がいっぱい増えることはこんなに面白い等に気づき、やる気にさせる。正しいことを正しいと伝えるのではなく、ワクワクさせる。
勿論、問題が起こることというのは、単純に考えたら大変なこと。だけど、そこに挑んでいく勇気を楽しめたら最大の結果が出せるのではないかな、と。

コンサルタントというもの12

プロとは?
1つの言葉で表現すると、”再現性”である。常に同じ結果を出せる。環境や周りに全く影響されずに、最高の状態を常に自分の意思通りに出せる人。

F1ドライバー中野信治氏が言う”F1ドライバーのトップ数人のグループ(一流)とその下のグループ(二流)との違いは?”→レースの結果はメカの状態によって大きく左右されるが、二流の人は「車を自分に合わせてほしい」と思う。しかし、一流の人は”自分が車に合わせられる”。どんな環境であってもその環境の中で最高の結果を出せるのが一流である。

プロコーチの平本さんは言う。「過去に最高のパフォーマンスを発揮した経験がない人に最高のパフォーマンスを発揮させることはコーチングではできない」と。
究極のコーチングは、その人の過去の最高のイメージを引き出すこと。=再現性。
そして一流はその再現性を自分で引き出せるのである。




週末にビジネススクールのゼミ10周年記念パーティがあり浴衣で参加しました。帰り道の途中にあるアカデミーコモン(校舎)の前で写真を撮ろうと思っていたのに、ゼミの友達と話しながら歩いていたのですっかり忘れてしまい家に帰ってから写真撮りました。今年はこれが最後かもしれません。新調した黄色い帯を締めていきました。黄色の帯は何にでも合うので重宝します。

コンサルタントというもの11

やるかやらないかの選択権を相手に委ねる。
自分の悩みを他人に話すことに抵抗感を感じる人は多い。それは、話すことによって相手からアドバイスされる(=否定されたと感じる)のが嫌だからという場合が多い。また、アドバイスを受けたのに実行しないということで、お互いの人間関係が険悪になってゆく場合もある。悩みを聞いた多くの人が「自分は相手のためにアドバイスをしている」と勘違いしながら、命令をしてしまっているのである。

アドバイスと命令の違い:「この前私が言ったことやった?」と聞いたら(思ったら)それは命令したと同じこと。本来のアドバイスとは、やるかやらないかの選択権を相手に委ねたうえで言うものである。
そして、もう一つ大事なことは、相手が求めているときにだけアドバイスをすること。正しいから言えばいい。というものではない。アドバイスよりも先に築いておかなければならないのはお互いの信頼関係。信頼関係ができていると、相手からアドバイスを求めてくるし、やる気も違うから効果が出る。

人は他人の問題を解決してはいけないし、そもそも解決できないものである。なぜなら、仮に今の問題が(他人の力によって)解決できたとしても、次もまた同じような問題は起こるだろうから。
生きていくうえで問題はいくらでも起こる。だから、問題を解決してあげるのではなく、問題を自分で解決できる人にすることが重要である。




2011年の夏から毎年7月・8月に浴衣の投稿をブログに載せていました。今年はもういいかな。と思っていた浴衣の投稿ですが、今年はまだ?と問い合わせがありました。毎年10回くらい浴衣を着るのですが、今年は少しすくなめかもしれませんがご希望がある限り載せていきます。

今年初めての浴衣は、アルゼンチン色の浴衣です。メッシ凄かったですね。
昨年大雨で中止になった葛飾納涼花火大会にリベンジしました。河川敷の花火の特徴は駅から遠いことと遮るものがない解放感です。歩く道のりも寅さんの柴又の情緒があって苦になりませんでした。

コンサルタントというもの10

問題が起きたことが問題なのではなく、どう考えたかが本当の問題。
全ての出来事は前向きに考えればチャンスとなり、後ろ向きに考えればピンチとなる。問題が起きたことが問題なのではなく、どう考えたかが本当の問題である。

理由は後から考える。とにかく最初に”チャンス”と捉える。
問題がチャンスかピンチかは、人間の意思によって決まる。無意識でいるとピンチになってしまう。だからわざと先にチャンスと決めてしまう。理由は後から付ける。理屈はどうにでもつけられる。そうすると必ずチャンスになる。

チャンスは意志。客観的なものではない。何か問題が起きた時、諸々のことはどうでもよく、とにかくまずチャンスと捉える。それだけで気持ちが前向きになる。そして、その後知恵とアイデアを考える。無限に考え 、その中からやっていく、それにより必ずチャンスに変えられる。

コンサルタントというもの9

解決したければ自分の出番を作る。
自己責任:真の原因は自分自身にあると考える。
問題を他人のせいにするのは解決を放棄することである。解決したければ、自分の出番を作る。根本的原因を自分に探す。自分に何が足りなかったのか、本来はどうすべきだったのか。そして自分は明日から何をしようか。そうやって自分の行動を変えて、それにより未来が変わる。自己責任とは起こった問題に対してただ謝るだけでは駄目で、自分の出番を作ること。大切な家族が末期ガンと診断されたとき、家族はあきらめるのか?誰かのせいにするのか?→しないはず。誰かのせいにしても何も解決しないとわかっているから。そして、少しでも長く生きれるようにできることを探してあきらめないでやっていくだろう、そういうことである。

競争相手は昨日の自分。
自己評価:本物一流を目指すこと。他人の評価や結果に振り回されない。どんなに結果が出ても、まだまだ未熟、というイチロー選手のような生き方。昨日の自分と競争する。

「信頼」とは相手を受け入れる勇気。
他者支援:他人を信頼して支援する。信じる=勇気。